富士山に登っているとは知らないママ

 

ママは長い車の旅につかれて不機嫌でした。

 

その光景を私は感じ取っているわけではなく

自分のことのように感じている。

だけど自分の気持ちではないということはわかっている。

とても言葉に表しにくいのですが。

 

そしてママは富士山を見に行くと思っていたのに

富士山を登っていると言われ

パパはそんなママを見て笑いとばし

ママはそんなパパを見て

「そんなの富士山登って何が綺麗の?」

と不満げだったことをよくよく覚えています。

 

私はそんな母をクスっと笑っていたのです。

まだお腹にいる私にそういう感情があるというのは

すごく今思うと不思議です。

 

そして、私が見ている風景はこの時にはっきりしたのですが

母の目で見ている風景と同じ感じだったのです。

 

母の姿は見えなくてパパや周りの景色などが見えている

また、綺麗な富士山を想像している母の頭の映像?も見えていた気がします。

 

母が思い浮かべていた富士山と、現実の富士山に登っているただの道を

母は頭の中で比べて残念がっていたのです。

 

この話は私はもちろん聞いたことがないのですが

この話を思い出して母に話したのは私が生まれて2歳の頃でした。