移住直後に知り合ったデイケアのマーガレットにわが子を預けることにはならなかったが、ずっと友達づきあいをしていた。
ある日マーガレットの家族を食事に招いた。マーガレットのご主人のラスと2人の息子、アダムとアロンの4人。
欧米の習慣で、初めて我が家にお客さんを招いたときは家中を案内する。リビングから始まり主人のオフィス、そして2階のベッドルーム。最後に一番奥にある夫婦のメインベッドルームに入った。私たちは子供のことを考えて、クイーンサイズの低めのベッドを調達していた。私側の床に一歳9ヶ月になっていた娘の布団を置いていた。その小さな布団を見たマーガレットは、"What's this?"(これは何?)私は、「裕子がここに寝るの」と、答えるとマーガレットは目を丸くして驚いていた。”It's wrong"(まちがっている)「子供が夫婦の寝室に寝るのは良くない。空いているベッドルームがあるのだから別にするべきよ。」
私たちはリビングにもどり、日本の添い寝の習慣を説明した。根本的な考え方が違うので、どちらが正しいという結論にはならなかったが、それぞれの良い点と不都合な点を率直に言い合えたのは嬉しかった。最後は「文化の違い」と言うところで納得。
私自身が子供のころ、ひとつ部屋の中に家族全員が布団を敷いて寝ていた習慣があるので、感覚的に幼いわが子を自分のそばに寝かせるのが身についていたのたと思う。私はやっぱり日本人だと、つくづく思った。