久米島 第一章

久米島 第一章

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 散歩の途中に寄る港で、
一人防波堤に腰掛け思いにふける時間を大切に思う。

疲れた心が放たれ、喜びがいっそうに増す。
旅の終わりに似ているなと思う。

    頬にあたる冷たい風に
年中緑豊かな、この島に四季を感じ、そろそろ、さとうきびの花が咲き始めるなと散歩道でざわわとゆれていた、さとうきびの葉の香りの記憶が鼻腔をつく。

夕去りから逢魔が時の静かな時間を過ごすこと好きで、つい散歩時間が長くなってしまう。


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撮影:[ 夕陽に包まれる泊港 ]
           宇根(久米島)