散歩の途中 散歩の途中に寄る港で、一人防波堤に腰掛け思いにふける時間を大切に思う。疲れた心が放たれ、喜びがいっそうに増す。旅の終わりに似ているなと思う。 頬にあたる冷たい風に年中緑豊かな、この島に四季を感じ、そろそろ、さとうきびの花が咲き始めるなと散歩道でざわわとゆれていた、さとうきびの葉の香りの記憶が鼻腔をつく。夕去りから逢魔が時の静かな時間を過ごすこと好きで、つい散歩時間が長くなってしまう。撮影:[ 夕陽に包まれる泊港 ] 宇根(久米島)