皆様ごきげんよう!
伝わる声と話し方コンサルタント
「i spotvoice」代表の赤津弘子です。
あたたかくなってきましたね

さて今日は、これまでのブログの中でも
特に関心を持っていただくことの多かったテーマの続編です。
声の大きい外国人 VS 声の小さい日本人
―声は文化・環境・マインドでつくられる ―
あるラジオ番組の中で、
日本在住の外国人がこんな話をしていました。
「日本人は声が小さい。
何度も聞き返さないといけないから、
最後は聞き取るのをあきらめてしまうこともある」と。
この話に、
思わず耳がそば立ちました。
確かに、欧米の人は声がよく通り自己主張もはっきりしています。
一方、日本人は相手を慮り控えめに伝える文化が根づいています。
さらに、住環境の違いも無視できません。
石造りで天井の高い空間では声がよく響き、
畳や障子、襖に囲まれた空間では音は吸収されやすい。
音の響き方が違えば、
自然と声の出し方も変わっていきます。
こうした文化や環境の積み重ねが、
「声の大きさ」や「伝え方」の違いとして表れているのです。
日本人に多い「声がこもる」現象
実際に、声のお悩みで多いのは
・声がこもる
・声が小さい
・滑舌が気になる
といったものです。
身体的な要因としては、
のどの緊張、呼吸の浅さ、口の開きの不足などが挙げられます。
しかし、これまで多くの方の声と向き合ってきて感じるのは、
その背景には心理的な要因が大きく関わっているということです。
「大きな声を出してはいけない」
「目立ちすぎてはいけない」
「間違えてはいけない」,etc
こうした無意識のブレーキが、
声の出し方そのものを制限しているケースは少なくありません。
声は「育つ環境」でつくられる
赤ちゃんは全身を使って声を出します。
こもった声の赤ちゃんはいません。
では、いつから声は小さく、こもるようになるのでしょうか。
その一因は、成長過程での経験や環境にあります。
たとえば、
幼い頃に大きな声を出して注意された経験。
静かな家庭や地域で育ったこと。
周囲の大人の話し方をそのまま学んできたこと。
こうした日々の積み重ねによって、
声の出し方や伝え方は「習慣」として身についていきます。
つまり今の声は、生まれつきではなく、
これまでの環境と経験によって形づくられたものなのです。
声は変えられるのか
ここで大切なのは、
「習慣であるならば、変えることができる」ということです。
ただし、単に発声練習をすればいいわけではありません。
(※理に叶った発声練習はチカラになります
)
なぜ今の声になったのか。
どんな背景や思い込みがあるのか。
そこに気づいたとき、声は自然と変わり始めます。
声を変えるために必要なのは、
テクニックだけではなく「自分への理解」です。
自分の声の背景を知り、
無意識の制限をゆるめていくこと。
そのプロセスを通して、
無理なく自然に“伝わる声”へと変わっていきます。
まとめ
声の大きさや通りやすさは、
生まれつきの性質ではありません。
文化・環境・マインド、そしてこれまでの経験に
よって形づくられてきた習慣そのものなのです。
その習慣を新しい習慣に変えるだけ。
これは、本当に伝わる声を生み出すために欠かせない視点だと感じています。
声はその人自身の“今”を映し出すもの。
同時に、自分を表現していくための大切なツールでもあります。
まさに「声は人なり」です。
自分の声を理解することは、
自分自身を理解することにつながります。
理解が深まると、無理に変えようとしなくても、
自然と伝わるコミュニケーションが生まれていきます。
ご自身の声や話し方に悩みがある方は
「まず自分の声の背景を理解する」ところから始めてみてください。
そこから新しい声の習慣が育っていきます。
さあ、新学期が始まりますね。
今週もどうぞご機嫌よく
ハッピー