「One Voice Campagin ( http://onevoice-campaign.jp/ )について思うことを学生100人で書く」というオンラインイベントに参加した上で書いています。
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2011年夏、「未来国会2011」という政策コンテストの壇上で、わたしは目を疑った。
スクリーンに映し出されるtwitterの画面。
飛び交う忌憚ない意見の数々。
twitterのトレンドになるほどに白熱した議論。
"若者は政治に興味がない"――本当に?
それまでロクにtwitterなんて使ったことのなかった私がそのフタを開けると、そこは既存のメディアが創り出す世界とは全く違っていた。
若者はせっせと情報を求め動き回り、ときには感銘した意見を引用し、自分から社会へ向け発信する。
この「インターネット」というツールは、本当に社会を、政治を変えるかもしれない。
本気でそう思いはじめた。
そんなわたしが毎朝目を通すのは、若者が読まなくなったといわれて久しい新聞。
読者投稿欄に目を通すと、ツイート4回分にも満たない声のほとんどは、案の定若者のものではない。
"若者は政治に興味がない"――若者の声も聞かずに?
誰かが「あげている声」が届かない。
誰かが「あげている声」を受け取れない。
聞こえない声は、"NO VOICE"と同じである。
これではいけない。
いま、わたしたちは選挙運動にインターネットを使えない。
最も政治への関心が高まる選挙の時期に、いまや大インフラとなったインターネットが使えなくて良いのだろうか?
これでは、インターネットを主なメディアとする若者の声は、ずっと"NO VOICE"のままだ。
若者だけではない。日本に住むすべての人の、伝えたい言葉も、聞きたい言葉も、何もかも届かないままだ。
政治がコミュニケーションの一形態だとすれば、いまある「政治」は政治と呼べない。
コミュニケーションの不十分な政治が政治と呼べるだろうか?
インターネットは、政治を、社会を変える可能性を秘めている。
その一歩を踏み出すのはいま。
"One Voice Campaign"が、その先陣を切った。
だが、ちょっと待ってほしい。
わたしの携わる「未来国会プロジェクト」が社会にいったいどんな価値を提供できるか、日々探る中でふと思うことがある。
若年投票率が上がること、インターネットを利用した選挙運動が可能になること。
それらはすぐ政治が変わることを意味しない。
数字の上昇も、使える選択肢の増加も、ツールの拡充でしかない。
その先に、何らかのビジョンが提示できなければ、結局は何も変わらない。
だからこそ、わたしはこのキャンペーンが若い世代に担われている意味を感じなければいけないと思っている。
インターネットが選挙運動に利用できるようになる。
それは、責任を持って投票に行くことであり、責任を持って日本について考えるということである。
それは、未来の日本を牽引するビジョンを示すための下準備に過ぎないのであり、そこからが「スタート」なのだということである。
あくまでネット選挙解禁はツールである。
その先の責任を負うこと。これだけは肝に銘じなければいけない。
そんな重い責任のもとに若者は今日も声をあげつづける。
自分たちの声なき声が、"ONE VOICE"に変わる日を求めて。
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