2010/06/09 カープ2-2ロッテ


胸が張り裂けそうでした。


先制点を取り、トントンとアウトを重ね、ハイペースで終盤へ。
夜ごはんを作りにテレビを離れ、今日は早くご飯を食べられそうだな♪とウキウキした気持ちでした。
作り終えて戻った時、カープが満塁のチャンスで得点できなかったけど、心配はしていませんでした。
2回のリードがあれば大丈夫だ。


しかし先頭打者が味方のミスで出塁してからの健太君からは平常心を感じられなかった。
完封を意識しすぎたのでしょうか。
これまでこの試合で一つも出していなかったフォアボール。
そして、同点となるタイムリーヒットを浴びました。
私は放心状態でした。嘘でしょ?嘘であってほしい…
現実を受け入れる事ができませんでした。
神様、お願い、もう一度、先頭バッターの所まで、時間を戻してよ…


試合は延長に入りましたが、私はチームの勝ち負けなんてどうでもよかった。
目の前で、するりとこぼれ落ちた勝利。
健太君が勝つ姿が幻になったことが、ただただ信じられない。
試合が終わった後も、作っておいた夜ごはんに手がつれられませんでした。


頭の中に色んな事が浮かびました。
何が悪いの?誰が悪いの?
考えても答えなんてない。野球はチームスポーツ。誰が悪いとかじゃない。
分かっていても、あの時にあの選手がヒットを打っていれば…あの選手が打球処理をうまくしていたら…


それに、私は分かっていました。健太君の性格なら、自分を責めるに違いない…
それだけは、やめて。苦しまないで。健太君のせいじゃないよ。
いくらファンがそう思ったって、健太君の心には響かないことも、分かっていました。


今日、試合後の健太君のコメントをニュース記事を通じて知りました。
「こういう展開になるなら最初からボコボコ打たれた方がいい」
涙がでました。
健太くんがどれだけ悔しい気持か、少しでも分かったつもりでいた昨日の自分の恥も知りました。
他人には分かるはずのない、悔しさ。分かろうと思えば思うほど、苦しくて、ファンなのに、何もできない自分が情けない。


昨日は健太君のことを思って眠れなかったファンが沢山いたに違いない。
健太君も眠れなかったみたいですね。夜中に、ブログ書くなんて…。
健太君とファンの心は、いつだって一つ。
『お前みたいな素人に、俺の気持ちなんて分かるわけない。』そう思われるかもしれません。
でも、ずっと応援させて下さい。


昨日の試合、絶対忘れない。
忘れたい。無かったことにしたい。でも、敢えて、忘れない。
試練は乗り越えられる人にしか与えられない。神様も、ちゃんと人を選んで、あの場面で、あんな意地悪をしたんだよね!
将来、もっとタフになった健太君が、マウンドで輝いている姿を私たちに見せてくれるように。


また、心から笑える時が来たら、この涙を乾かせてね。