※風俗の内容が含まれています。前回の記事の、断薬からの続きです。




セルシンだけでやっていけるのか、果たして眠れるのだろうか、不安でした。
そして初めて誰もいない部屋で寝る、怖かったですが、自分で選んだ道です。

その時の断薬は、割と楽でした。
寝たのか、寝てないのか、よくわからない…でも寝たよな?という状況。
デリヘルで身体も精神も使うので、余計だったのでしょう。
起きるのが昼12時、支度して地元の高校へ。給食を食べて授業を受け、友達と話をしながら帰り、電車に乗り、真っすぐデリヘルの事務所へ行き、朝6時までびっちり仕事の毎日。13連勤とかしてました。周りに恵まれていて、苦ではなかったですし、常に30万は家にある生活。


しかし治らない出会い系サイト。
その時は某SNSの出会いでした。名前を和哉とします。

出会ってすぐ付き合い、仕事の事も話し、理解ある人だと思っていたのですが
付き合って2週間足らず、いきなり電話が来て「お前の家に住むから今から行く」
はい?ってなってしまったのですが、家に転がり込む和哉。
情もあったし…まぁ、いいかーという、簡単なノリでした。
学校と仕事以外は家の事をするのですが、まぁ和哉の携帯が鳴る。女の子から。
その時の私は依存してたのか、してないのか、無関心だったのか、よくわからないのですが、携帯鳴ってるよーとしか言わなかったです。

そんな事が続いた1か月後。
朝6時に帰宅すると和哉は寝てました。携帯は開いたまま。あ…充電してあげよう、と思い充電器を挿すと、いつものロック掛かってるはずの画面ではない…あれ?

動悸が激しい、見るのが怖い、でもチャンスだ…と、電話帳を開くと凄いことになっていました。
まず昔の携帯って、電話帳グループ分けできるじゃないですか。彼女、男友達、女友達、家族、とか。
彼女グループに私含めて8人いました。
はい?www←この状態です。本当に。
見ていると、本当にこいつは凄い事やってくれたなと。
女の子を、Sランク、Aランク、Bランク、Cランク、ブラックリスト…と、何故かランクつけて分けていて、ブラックリストは多分150人くらいの女の子がいたと思います。なんじゃこりゃwww
男友達が一人もいない、家族だけ。どういうこと?

見てはいけないメールも全て見ました。「好き」「愛してる」「エッチしよ」「家来る?(私の家なんですけど)」「会いたい」
うはーやってくれたなぁと思い、データフォルダを見てまたびっくり。女子高生とのハメ撮り…
手が震えるので余ってるセルシンをとりあえず2錠飲み、冷静になり、とりあえず和哉をビンタしました。

そりゃびっくりする和哉。なに!?みたいな顔をされたので、携帯見せて
「彼女沢山いるなら私の家にいる必要なくない?なにこれ。お前殺されたいの?とりあえず荷物キャリーだけだよね?まとめて出て行ってくんない?wwww」←発狂してるのか私はずっと笑ってました。


そうすると和哉、まず私を殴る。蹴る。首を絞める。これは毎回喧嘩した時からされてきました。とりあえず耐えます。
何故か私のテレビとパソコンを殴って壊し、自分の携帯も折り、私の家だというのに壁に穴を開ける。なにやってんだ。
こりゃだめだ、と思い、デリヘルで割と仲の良かったドライバー、その名も翼に電話をしました。トイレに行って。
翼は昼の仕事もしていたので、出てくれるか心配だったのですが出てくれて…「どうしました!?」と、私泣きながらだから相手は驚いています。
ある程度説明して家から出れなくなっていること、和哉から今まで「風俗やってる奴は結婚する資格も子供産む資格もねえんだよ!」と喧嘩の時に散々言われ…


そのデリヘルの女の子がタトゥーが入っていて、私も入れたい!となり、今となっては若気の至りなのですが星やら英語やらを入れていまして
星がたまたま、翼とお揃いなのを知って、連絡先を交換していて、和哉も年上だったけど、更に年上(当時30歳)の翼にも惹かれていたんだろうな、と思います。今では。私も浮気に入ってたのかな、と思います。
勢いで好きですとも言ってしまいました。すると
「とりあえず仕事抜けて今から行きます。部屋番だけ教えてください。助けに行きます。」

あ…助かったのかな…というか好きと言ったのは大丈夫だったのかな…と考えながら電話を切り、トイレを出るとびっくり。

私のセルシンの残り20錠くらい全部飲んで倒れている和哉。状況が掴めない。
トイレだの騒いで、とりあえず連れていくと、定まっていないから尿でトイレはべしゃべしゃに。
参りました本当に。

とりあえず吐かせようと思って髪の毛思い切り掴んで、便座に顔を当てて指突っ込んで吐かせようとする私…えづくだけで吐かない和哉…とんでもなく荒れてる私の部屋…ああどうしよう…本当に翼に会いたくて、助けてほしくて仕方なかったのを覚えています。



ピンポーン


あ…来てくれた…と、急いでドアを開けると翼がいました。顔を見た瞬間に涙が止まりませんでした。助けて、助けて、死にたい、痛い、辛い、泣きながらしがみつく私。

とりあえず、と部屋に入る翼。和哉は薬の飲みすぎで呂律が回っていないが、翼を見るなり
「不法侵入だ!!!警察に電話する!!!」と、私の携帯で警察に通報。一人で騒いでいます。

電話が終わった和哉を目の前に正座をする翼。何を言うと思ったら
「とりあえずね、〇〇から助けてって言われたから来たのね。君は和哉だっけ?〇〇の彼氏なんだよね?なら〇〇の職業知ってるよね?聞いてんだか聞いてないんだか知らないけど、男が女に暴力振るうのはどうかと思うんだよね。女が勝てると思う?〇〇の身体こんなに傷あるじゃない。そしてこの部屋。君が壊したのは聞いたから、君の親に請求するね。どうせ君お金ないんでしょ?わかる?言ってる事。子供じゃないんだからわかるよね?〇〇は俺が連れていくから。」

と、荷物まとめてくださいと言われ、ある程度まとめる私。服とか、化粧品とか、学校の物とか、ある程度なんですけどね。


そして警察が来ました。和哉は警察に何かを訴えてるんでしょうが、呂律回ってないので、まず薬やっていないか疑われます。勿論その場にいた私と翼も疑われます。
事情を説明する私。身体にある根性焼きと、太ももに挟まれたヘアアイロンの傷、足に挟まれた傷、暴力の傷。呂律が回らないのは私が持っていたセルシンを全て飲んだからです。と、空のシートを一応証拠として見せます。

身分証もとりあえず見せて、私はまだ未成年。
両親に連絡すると言われ、後日母親に連絡が行きました。


そして一番びっくりしたのが、警察の前で包丁持って手首をガッツリ切る和哉。絨毯、玄関が事件です。咄嗟にやったので警察も動けず、とりあえず救急車を呼ぶ事に。正座をしながら呆れている翼。冷静に、こいつ何やっちゃってんのって思う私…。


結果を言うと、母親ブチギレ、祖父ブチギレ、全員ブチギレ状態で、和哉は警察に連行され、どうやら1日入院したらしいです。薬を身体から抜くのに胃洗浄したみたいです。

物は壊され、壁は穴開いて、とりあえず和哉の両親を私の実家に呼びます。
祖父、常にブチギレだったみたいです(私は翼といました。それも書きます。)
何かを書かせて、孫に100万払え、示談だ。となり、私の口座に100万入ってました。

この時、正直学校卒業出来るかちょっとやばかった時期で、そんな時期に私は家がなくなりました。デリヘルの寮みたいなもので、そこを出て、翼とさあどうするとなったのですが、ここでも問題が発生しました。
翼は実家暮らしだが、実家に女が住んでいる。住んでいるだけで付き合ってない。との事です。でも、とりあえず家においでと言われ、行く私。夜中でした。

とりあえず暴力と暴言で泣きまくる私。怖い怖い、殺されると泣く私。翼は抱き締めてくれ…と、ここで女が帰ってきました。それを見た女、発狂です。

軽く説明して、とりあえず家にいさせるからお前も気をつけて接してくれよ、と。女、納得するわけもなく。

そりゃそうだな…ていうか私邪魔ですよね…となる私…。

3日くらいお世話になったのですが、その女も凄いな、と思うくらいの翼とのセックスやら旅行やら想われてる自慢。
「〇〇翼の事好きなのぉ?」
の問いに、これは好きと言っては殺されてしまうと判断した私は
「人として好きですよ」
と、とりあえず答えました。

そんな生活が続き、薬のない状態の私は学校でも仕事でもフラッシュバックが酷く、机蹴っ飛ばしたり、友達に喧嘩売ったり、散々な事ばかりしていました。あの時は本当にごめんなさい。(今では全然仲良しなんですけどね)

翼の実家にいては、この女もいるし、精神状態が更にまずくなると感じ、カプセルホテルに移動する事を決意しました。

翼に、「あきちゃん(その女)が毎日翼翼うるさいし、フラッシュバック凄いので、耐えられないです。無理です。出て行きます。ごめんなさい。」

と、伝えてある程度の荷物をまとめて出ました。カプセルホテルで生活を始めるわけですが、荷物盗まれないか不安で、精神状態もこんなんだし、頭の中ごちゃごちゃで、泣きながら母親に電話したら、最寄りの駅まで迎えに行くから荷物まとめて来い!と…神様でした。あんな事があったのに…。

ある程度の荷物を持って駅まで向かい、母親と合流。疲れ果ててました。この時で2012年2月の出来事です。卒業認定試験あるというのに、家がないから勉強も出来ず、どうしようとなっている時でした。

まず寮のある風俗にしよう、と、色々探します。ありました。全国展開している某グループです。

縋る思いで電話をしたら、即オーケーということで全部の荷物をまず実家の車庫に置いていたのですが、また移動させて寮へ。
母親にはお詫びとして欲しがっていた香水を買ってあげました。本当にごめんなさい。


そして寮生活しながら学校に通う、変わらない日々が続いていて、変わった事と言えば翼が二日に一回家に来てくれました。

食器とかもなかったので、ある程度買って、ご飯作ってあげて、テレビ観て、バイバイ、という関係でした。あきちゃんは付きまといます。


そんな時期の私の体重は40キロに。学校では骸骨と呼ばれていました。


そして卒業出来るのか出来ないのかが分かる日、すぐ担任に電話して「卒業出来る!?」と言うと…
「奇跡だな、出来るぞ、良かったな!」
泣きながら母親に、卒業出来るから卒業式来てね!って伝え、翼にも伝えました。そうすると、卒業式行くよ、と。

舞い上がる私…。彼氏じゃないのに…。


卒業式は2012年3月1日。
その中で色々ゴタゴタはありました。まず翼はデリヘルのドライバーをアルバイトとしてやっていて、私に手を出したということでクビになりました。が、本職があるので問題ないよ~と言ってくれました。

そのデリヘルも辞め、Kとも連絡切りました。翼が言ったみたいです。これ以上利用するなと。でも風俗やると言ったのは私なんですよね。

寮がついてるのは店舗型ヘルスだったので、早番出て学校行って帰る、という形でした。



卒業式の日、翼と車で地元の高校に行きます。定時制なので、ただでさえ人数が少ないし若い子ばかりで、翼は何故かスーツに色々ついていて、髪の毛セットしていて(友達に錦戸亮だね!と言われていたので想像はおまかせします。)かなり浮いていました。ごめんなさい。


無事卒業式も終わり、教室で挨拶をし、先生にも今までありがとうって伝え…お前がタトゥー入れたのはびっくりだけどな!と笑われ、肩を叩かれ、頑張れよ!と言われたのは忘れません。

母親とも合流し、担任と3人で写真を撮り、母親と撮り、満足して解散しました。


翼と、どこいくのかなぁと車を走らせると、山から夜景が見える所に着きました。
感動していると、左手出して、と言われて出すと指輪をはめてくれました。

「風俗をやってるのは汚いと思わないから。俺は理解するから。だから結婚を前提に付き合ってください。」

化粧ボロボロです。卒業式が記念日になり…




まあ…





あきちゃんの登場です。。


※長くなり大変申し訳ありません。そして読みにくくて本当にすみません。かなり話が長いので、かなり省いてます。まだ続きますが、次回で最後になります。


お付き合い頂きありがとうございました。