『子猫・子犬販売「生後8週は禁止」議連が案 反対根強く』

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記事内にあるように、超党派の愛護議連内で決まった案を各党に持ち帰って協議するとなると、
強固な反対意見を持つ議員がいれば党としてその案はとりあえず保留になってしまいます。

愛護議連が出した案のどれに賛成しても「動物愛護」をかたれてしまう。
なにかを排除してもどれかに賛成さえすれば、「犬猫のこと考えてます!キリッ」が成り立ってしまう。

それどころか、マイクロチップを飼い主義務としようとしている動きすらあります。
飼い主がマイクロチップを入れる。
迷子になってしまった時に返還率は上がるとは思います。また、遺棄の抑制にはなるかと思います。きちんと機能するのであれば。
(ですが、そもそも、狂犬病予防接種・飼い犬の登録は義務付けられているものですが、ペットフード協会の日本の飼育数データと厚労省の出している犬の登録数から鑑みるに55%ほどしか登録されていないことになります。)
が、マイクロチップに関して言えば、義務化するならば繁殖者の元で、『トレーサビリティ』の確保のためとすべきだとの意見が叫ばれています。

多くの議員にとって動物愛護は国民へのパフォーマンス。
動物愛護の優先順位なんて低いでしょうし、殺処分の定義にも現れているように大多数の国民を騙せさえすれば良いのだと思います。

小池百合子さんのおかげで東京の犬猫は殺処分ゼロ=幸せでいると思っている人はたくさんいるでしょうし、
その詳細まで知ろうとしない人が大半です。

本当のことをたくさんの人に知ってほしいけど、
耳障りのいいものを正義として安心したい心理がはたらくのは当たり前なのですよね。
特に、犬猫のことって残酷ですから。

残酷なことでも見えなければ平気なのですよね。

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先日、浅田美代子さんたちの呼びかけで、



ご存知の方も多いかと思いますが、8週齢規制は既に動物愛護法に盛り込まれております。
ただし、生体販売業者及びその周辺の人々により阻まれ、「附則」という、法律における注釈みたいなものにより7週齢に留められています。
なぜならば、犬や猫って小さければ小さいほど、幼ければ幼いほどよく売れるからです。
産めや増やせやでせっせと量産、不良品は廃棄、売れ残りも廃棄。
JKC(ジャパンケネルクラブ)永村氏は、
「売れ残りや産めなくなった犬を保健所に持ち込めなくなったから困っている。生産側に終生飼養を義務だと言うんなら、国のお金でシェルターをつくってください」という旨の、勇気ある発言をされていました。
また、一般社団法人ペットフード 協会会長越村氏は、
「殺処分される犬猫を助けるのは確かに大事だが、それよりも仔犬仔猫を売ることに注力した方が全体の利益を上げる」
という旨の大変含蓄あるご意見を発信されておいででした。
その頭脳や思考回路に及ばない私なんかは、理解ができなくて、それこそ困っちゃうのですが…。
長くなるから悪口はここらでやめておきます。

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以下、記事より抜粋です。

保護猫カフェ「ねこかつ」(埼玉県)の梅田達也さん:「殺処分の問題を語るとき、解決策として保護団体や愛護団体を通じた譲渡に力を入れるところに重きを置かれる。実はそれでは問題は解決しません。我々はたくさん保護してたくさん譲渡したいわけではなく、かわいそうな犬や猫たちを見たくないから、保護活動をしています。皆さん同じ気持ちだと思います。保護・譲渡をしているだけでは原因の解決になっておらず、病巣が大きくなっていき、かわいそうな犬や猫が垂れ流しされていく。そのなかで、我々団体はつぶれていきます。病巣をつぶしていただく、蛇口をしめるために必要だというのが、今回の三つの規制だと思います。ぜひ実現していただき、我々の活動が『必要なくなる日』を一日でも早く、実現してほしいと思います」

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上記の院内集会(特に世良公則さんの意見)を受けて、
TOKYOZEROは三原じゅん子議員と面会したそうです。
行動が素早い!
(TOKYOZERO記事より)

そして、三原議員は「自民党内では、8週齢規制は議論のテーブルにものぼっていない」との発言をされたそうです。
自民党としては、マイクロチップ義務化をもって8週齢規制をうやむやにしようとしているようすです。
8週齢規制を阻止しようとするのはなんのためか。
犬猫を苦しめているが、力を持っている生体販売業界への忖度です。つながっているのです。

動物愛護を掲げている議員さんには、どうぶつを助けたいと真に思っている方と、人気取りのための方と、業者をつぶさないために愛護の仮面を被っている方とがいます。
さて、三原議員はどれかな。

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生体販売業界について、こんな記事も話題になっています。



どうぶつを真に守れる法で、国で、ありますように。
まずは法から変えていかねばなりません。

データ改ざん前後を比較してみましたが、8週齢規制をかけると悪影響が出るということを強く出そうと脚色したのだな、というのがわかります。

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法改正は5年に1度なので、いろんなことを実現したいとみんな動いています。
ですが、業界やそれにまつわる議員さんらの反対があまりにも強く、今回も8週齢規制すら実現が難しい状況であると。

もうこうなると、他のことは削ぎ落として絶対に通さねばならないもののみに絞って訴えていくしかなく、
下記3点が強く求められます。

①8週齢規制
②数値規制
③業者の免許制

愛護側が意見を一致させ対抗せねば、また5年間犬猫が苦しみます。
犬猫を助ける側が苦しみます。
そんなのもう終わらせなくちゃいけません。

助ける人たちの生活は、一般的な暮らしをしている人にとって恐らく想像を絶する日々です。

夜にお布団で寝られる。
朝ごはんを食べられる。
きちんと睡眠を取れる。
お風呂にゆっくりつかれる。

そんな当たり前なことができないくらい多忙を極めています。

どうぶつのためにという気持ちだけで動いています。

そんな人たちの意見がないがしろにされるような改正は改正じゃない。