私は、子供のころアニメばかり見ていた時期があったんだけれど。
アニメや漫画ばかり見ていた時期は、現実の人間がブサイクに見えてしかたなかった。
美意識がアニメキャラや漫画キャラ基準になってしまうの。
人類の中にはあれほど瞳が大きくて鼻が小さい人って存在しないから。
小動物系だったら、モモンガとか、存在するけれど…。
子供のころ、自分の足の指を見て、変な形をしていると思ったこともあった。
(アニメでは足の指はあまり描かれないからかもしれない。)
アニメや漫画から離れて、美男美女が出てくる実写系のドラマや映画や音楽番組も見るようになったら、現実の美男美女についても理解できるようになってきた。
今の世界基準の美意識って白人が基準になっている。
白人が世界で一番美しい人種だって。体型も、顔かたちも。
あれって、他の人種も小さいころからずっと、美男美女の白人がたくさん出てくる映画やドラマやテレビや広告を目にしているからだと思う。だいたいハリウッド映画って、白人がメインに出てくる映画になっているし。最近は少し変わってきているけれど、たまに黄色人種が出てきてもデブやチビや出っ歯の引き立て役だったり、メイドだったり、すぐに殺されちゃう役だったり、悪役だったりするし。
逆に、アメリカやヨーロッパに住んでいる白人って、他の人種がメインになっている映画やドラマは、大ヒットしない限りはそんなに見ていない。(欧米在住の白人でアジアの実写系の映画やドラマが好きな人は、マイナーな部類。)
たぶん、白人の人たちは一般的に、黄色人種や黒人がメインの映画って見たくないんだろうね。特に、ハリウッドのリメイク的なものの場合。そのポジションには白人がいるはずなのに、ってなにか嫌な気持ちになるんだろうな。逆に、日本人にしかつくれないようなものや、秀逸なものの場合は、受けるけれど…。
実は、日本人もそういう部分があって。人種差別的なことを書くことになっちゃうんだけれど。アメリカではやった映画や音楽でも黒人がメインのものだと、飛びぬけて優れたものでなければ日本でははやらないみたい。
そういうことを考えてみると、ある種の洗脳になっているから。白人が出てくる映画やドラマや音楽ばかりを見るのもなんか嫌になってくる。現実離れした造詣をしたアニメが世界標準になっている方がいいなって思った。日本人は日本の映像を見る割合が多くなった方がいいような気もする。