ふと思ったこと。
モンゴルのような過去世界最強の軍事力を持っていた遊牧民族の国は、歴史的に周辺国から略奪して富を得ていた。
でも、今は世界的な影響力が少ない。主要産業もこれといったものもなく、正直、日本から見るとあんまりぱっとしない。格闘技とかも、モンゴル相撲とかで１対１で肉弾戦で戦ったらそれは今でもモンゴル人は強いんだろうけど、余暇に楽しむようなスポーツとか、伝統芸能の域になっているし……。銃や戦闘機に対して、槍や弓を持って戦っても勝てないだろうし。モンゴルってそもそも格闘技と家畜の放牧以外には何があるんだろう……。圧倒的に強くて周辺国から職人やら工芸品やら農作物やらを強奪できた間はよかったけど、世界的な軍事の機械化とハイテク化が進んで、国自体が相対的に弱くなったら、もう簡単には手に入らなくなってしまったっていうこともあるんだろうし。
かつて略奪されていた側の国の方が、今や戦闘機の保有数とかで軍事力も勝っているし、富も持っているし、工芸や学問や社会システムも洗練されている。
今現在世界最強の軍事力を持っている国が、たとえば、もしもアメリカや中国が世界でも軍事力が最弱の部類になって、外国に対する交渉力が弱くなったとしたら、残るものはなにになるんだろう……。
軍事力が強い国がなんやかんや理由つけて周辺国から搾取しようとする構図って、今も変わっていないんじゃないか、とか。