をついて言った。
「ほんとにお手数をかけました。ありがとうございました。お疲れになりましたでしょう。」
胸が一杯になって、長い言葉は出なかった。
母は何の感慨もなさそうに、けろりとしていた。
「まあ、早くなおってよかったですね。わたしのことなら、疲れもなにもしませんよ。手がかかるといったって、家の中のことですからね、仕事は多いほど張り合いがあっていいんです。なんにも用事がないのがわたしはいちばん嫌ですよ。かりに、あなたが胃をいためて一年寝ようと、胸をいためて二年寝ようと、つきっきりで看病してあげます。まあ縁起でもないことを言って