次元上昇の扉を開ける。
そこは薄暗く
ほんのりと安い人工の「よかれ」の匂い。
上着をハンガーにかける。
おもむろにかつてそこにいた人々の選んだ物語の歴史を紐解く。
エクザイルとか三代目とか浜崎あゆみとか
どうもピンとくるものがない。
大塚愛の「さくらんぼ」の文字に
ほんの少しココロがざわつく。
そして岡村靖幸「友人のふり」を入力、送信。
家で淹れてきた珈琲をカップに注ぐ。
前奏を聴きながら目を閉じて少し喉をかぐわしく潤す。
マイクを軽く軽く軽く握る。
呼吸をスンと整える。
…いざ。
涙がにじむほど全力で情感を振り絞っての「友人のふり」の後は
やおら激しいものを歌いたくなり、
トム☆キャットさんの項目を探す。
「TOUGH BOY」からそのままの勢いで
「ふられ気分でRock'n Roll」へと駆け抜ける。
あぁ、アツい。
アツいです。
このままレベッカさん「RASPBERRY DREAM」へ。
もう止まれない。
尾崎豊さん「十七歳の地図」を送信してからいやここでちょっと、
ちょっと落ち着こう、
爆風スランプさんの「それから」に進路変更を決め、入力し、
十七歳の地図をいったん中止…
あれできない。なぜ。あれ、リモコンどうしたおかしくなったんか。
「失礼しますご注文のホットティーお持ちしました」
「すぐお持ちしますので…」
なんのために生きてるか解らなくなるよ
手を差し伸べておまえを求めないさ この街
東出越しに画面に歌詞が映る。
やつれて背中をまるめた東出昌大。
どんな生き方になるにしても
自分を捨てやしないよ
…ぅうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
なんだかもうやるせなくなる。
東出昌大さん
別に好きでもなんでもないし
なにやってんだよって感じだし
でも今キミは経堂のまねきねこで働いていて
私は尾崎豊を入れていて
リモコンが効かなくて
止められなくて
人生どんなことしちゃったとしても
そうだね自分を捨てやしないよ
…あぁ…珈琲を飲むしかない。
で、こんな時に限って咳き込む。
「お客様大丈夫ですか？」
「いやお前がいろいろ大丈夫か！」
…次元上昇完了。
坊さんご無沙汰しております。
坊さんはお芝居とかリーディング公演とかいろいろこなし（お疲れ様）
そして今、
山梨県の韮崎にて次の自主映画の撮影の準備をしているところでしょう。
私はといえば
ジャニーズ欅坂玉置浩二槇原敬之中森明菜研ナオコなど
youtubeの荒波に身を委ねまくっております。
そしてなんかもう急にカラオケ行きたくなって
カラオケいっちゃうもんね妄想をしていたら
思わぬ人物が登場して我に返りました。
ヤフーニュースの言葉達のサブリミナル恐ろしや。
あのね、真菰枕を縫うWSをしてそのままの勢いで
マスクを縫うWSもしたんだよ。いつものヘナの千秋さんと一緒に。
縫い物楽しい。
美味しい飲み物食べ物用意してみんなでおしゃべりしながら縫うの。
ふっと静寂が訪れて黙々と縫ったりもするのよ。
楽しい。全然上手でもなんでもなくたって、
「あぁぁあああああ針に糸通らないぃいいいいい！！」
とか暴れたって楽しいの。
あとね、神奈川県の下曽我でこの２月はずっと梅祭りやってんの。
梅、めっちゃ綺麗よ。びびるくらい綺麗。
そこで、真菰田んぼの土地を地主さんに繋いでくださった方が
メインでいろいろ仕切ってる会場があるんだけど
そこでみかん絞りジュース屋さんお手伝いしたの。
声高らかにウグイス嬢的宣伝しまくって
絞りまくって注ぎまくって
お餅頬張ったり差し入れの甘酒飲んだりしながら
売りまくった。
１杯300円の搾りたて蜜柑ジュース。
300杯とか500杯とか売ったった。
かつてのテキ屋バイトやマネキン
（スーパーでウインナー試食販売したりね）
のバイトしてた頃のことを思い出しました。
君のココロの甥っ子ケイトも一緒に行った時は
ケイトもパンダのエプロンをつけて
懸命に売り子さんをしておりましたよ。
小さな子にしゃがんでジュース渡してて
その光景には世界平和の虹がかかってた。
あー。そうだ。
坊さんの宣伝声とか録音してそれ流しっぱなしとかにしたかったよ。
坊さんウグイス嬢のバイトとかしたことある？
したらめっちゃ人々は振り返るんではなかろうか？
…ともあれ。
もうすぐ真菰の会員募集が始まるね。
真菰が育つ場所で裸足になるってホントにホントに気持ちいいから、
仲間になってくれる人に存分に遊びに来て欲しいなぁ…
特に山梨の韮崎は泊まれたりもするもんね。
いいなぁ、みんなで雑魚寝したりしてさ。
空気いいとこで深呼吸したい。
みんな、深呼吸したらいいよね。
のんびりして深呼吸。
ほんで、焚き火ね。
ちょっと寒いくらいでさ。
こんがり何か焼いたりしようよ。
あー楽しみ。
そいではね。
あ、坊さん。
次元上昇カラオケってかいたのは
ケイトがルパン三世のテーマをキーボードで弾いてたのに
引っ張られてました。
そう、あっちの次元さん。