(`・3・´)🎤
「皆さん、指定のお席に着きましたでしょうか?今から、人外の者の未来の安息の為の集いを開催致します。
まず、意見が大きく分かれてる事案を整理させて頂きます。
A
人を排除し、人外の者の安息地を取り戻す。
その為に、力を合わせて人に立ち向かう戦力を集結する。
B
人との争い事は極力避けて、無駄な血を流す事無く、環境改善に一層の努力をする。
もしくは、人間世界へ順応するように、個体自体を進化させる。
C
現在の住処を棄てて、
希望者を全員、新しい住処への移住を行う。
D
現在、妖の中で人に化けて、人間社会に溶け込み共存出来てる者は、現状維持で、人間社会の情報を取得、操作、管理を続ける。
要するに、人を誘導し環境保全を促す。
大きく分けて、ABCDの意見が出てます。
今回の大きな意見の相違は、Aプランです。
人を害獣だと判断し排除するべきだと考え、
人と真っ向から闘い、住処の奪還、今までの危害への報復をする。
直ちに、行動出来ると。しかし、人外の者にも、その闘いによって犠牲者は出ると考えられます。
Dプランも、人を操る訳ですから、奪還に近いかも知れませんが、血を流す訳では無く、人間との頭脳戦ですね。
現在、人間社会のトップレベルの立場を保持してる妖もいます。
しかし、解決となると、まだまだ長い時を要するのがネックですね。
B、Cは、己が環境に合わせて行くのか、
現状から脱出して新しく生きていくのか。
共に、争いを望まない保守派ですね。
以上、種族の住む環境に寄って、対応も変わりますので、ひとつの案に絞るのでは無く、その地域、環境、生態によって、考え話し合いたいと思います。
では、まず種族代表の方から、挨拶と主張を順番にお願い致します。」
順番に、各々の種族の紹介(居住地、生態等)
種族の中で決定した主張。被害状況等……。
地域や種族によって、被害状況は大きく異なる。
人間と上手く共存出来てる都会に住む妖も居る。まぁ、アレルギー等公害の被害は有るけれど……。それは人間にも言える被害だし。
人間と暮らす事で、利益を得てる者も。
俺達だって、人間の作った機械等を利用して便利な生活させて貰ってるしなぁ。
霧の街の環境に配慮した物に改造はして貰ってるんだけどね…。
問題は、自然界に生息地として暮らしてる者達だよな。人と直接の関わりが無ければ、人を怨むのは必然だろう………。
「ショウくん。人と闘うって主張してる種族に、人間全てを排除する必要が無い事は伝えなきゃね。
環境に配慮してる人達もいるからね!
先陣切って汚染してる人には、死後罰則を受けて貰う。人間界の星を掃除するのを、地獄の変わりにして貰うのはどうかな?
産まれ変わる時に、その苦行を記憶の片隅に置いておけば、次の人生は変わるかも。」
「それを、閻魔に頼んでたって事?」
「地獄の苦行って増やせるか聞いてみたら、増やせるよ!って言ってたから」
「リーダー。それだとかなりの年数を要しますよね。輪廻転生ですと………。」
「だから、現在、死者の中でも該当する人は、そっち行って貰う。星も少しづつは綺麗になるかもだから、時間稼ぎにはなるはずだよ。」
「掃除って例えばどんな?」
「空気清浄機とか浄化路のフィルターみたいな感じかな?」
「えっ、人をフィルターにしちゃうの?汚れを吸着させるって事?」
「そう。黒く汚れたら交替したらね💙」
「サラッと、微笑んで恐い事を…………」
「勿論、人生を全うした後だよ?
悪い人生を歩んだ人だけだもん!!
良い行いをした人は、今まで通り(๑•̀ᄆ•́ฅ.*・゚
天国行って輪廻転生か、妖怪になるか、
他の世界に行くか、好きに選べるんだから!」
「だよねぇー。サトシちゃんに1票 ( ’ ◇’)ฅ
結局、地獄行きなら、そっちの方が、世のため人のため妖の為だよ!!うん!賛成」
「マサキ(*゚▽゚*)だよねぇー!!」
「俺らだけで決める訳には行かないし、提案してみたら?最後は、サトシが挨拶するだろ?」
「え〜!ショウくん゚+。((人 •͈ᴗ•͈)オネガイッ!」
「駄目だ!ショウさんは司会進行だろ。」
「じゃ、ジュン か カズ が…(´∀`,,人)…」
「考えたのは貴方でしょ?私達は全てを把握出来てませんので無理です。」
「分かったぁ( ˘• ₃ • )」
「わかったぁ💚その為に、翔君と智君を行かせたんだねぇー!さっすが〜!」
「閻魔が来れれば、行かせずに済んだんでしょうけど……あの方は忙しいですから。」
「中継は、閻魔も仕事しながらでも観てるはずだよ。傍に2人が待機してるはずだし。連絡はスグ出来るよ。」
そんなこんな、五人で話を纏めてる間に、
代表の挨拶、主張が全員終わった。
最後に、サトシくんからの提案。
アレグラ星のサトシーラ王子の星へ移住計画
人間への罰則の与え方の提案
霧の街のciel5人は、人外の者全ての幸せを願ってる事。闘いによって傷つけ合い、血や涙を流す者が出ない解決策を提案したい。
サトシくんが、自分達の気持ちを伝えた後、
「他の種族の主張、後オイラ達の提案を一度考えてみてくれるかな?一時間ぐらい休憩にするから、仲間と連絡取ったりしてみてくれる?」
という事で、少し休憩をとる事に。
電話をする者、メールをする者。
言霊を飛ばす者。
色んな手段で、連絡をとってる。
軽食と飲み物は配布してあるから、各自自由に過ごしてる。
俺達は、舞台上から表情の変化等に目を光らせて、休憩後の討論会に備える。