近頃、加齢臭のことばかり書いています。
今回は、久しぶりに加齢臭以外の体臭について書いてみましょう。
体臭が発生する原因はいろいろあります。
遺伝であったり、加齢であったり、生活の乱れであったり。
人間も生き物ですから種固有のにおいはあって当たり前です。体から多少の臭いが発生するのはごく自然なことなのです。
しかし、体臭というと、「他人を不愉快にさせる嫌な存在」という認識をお持ちの方が多いと思います。特に、最近の清潔志向の高まりによって、良い香りであったり無臭であることが良い事で、臭いを出していることが悪い事のように考えている方が増えているように感じます。
体臭は悪でしょうか?いえいえ。実は体臭にも人の役に立つ面があるのです。
先ほども書いた通り、体臭はあって当たり前。何も対策せずに無臭でいられる人間など存在しません。それが自然な生き物の状態なのです。
しかし、臭いが急に強まったり、いつもと違う違和感を感じたりして、その状態が長く解消されない場合、それはもしかすると体が体調不良を知らせるために発した合図なのかもしれません。
今回の記事では、病気などによって起こる体の臭い「病的体臭」についてご説明します。
以下に挙げるような臭いが体から発生し、それが改善されない場合、体になんらかの異常がある可能性があります。
「口臭編」
1.腐った肉が発するような臭い・・・口内炎や歯肉炎、歯槽膿漏など、口腔内に病気がある時。また蓄膿症や鼻炎、扁桃腺炎など、鼻や喉に病気がある場合。それと、肺炎や気管支炎など、呼吸器系の病気がある場合に腐った肉の発する臭いに似た口臭が発生することがあります。
2.アンモニア臭・・・鼻にツンとくるアンモニアの臭いが口からした場合、肝機能の低下や尿毒症の疑いがあります。
3.腐った卵のような臭い・・・胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、胃腸系の病気を発症するとこのような臭いが口から発生します。
4.甘酸っぱい臭い・・・甘く酸っぱいような臭いが口からする場合は糖尿病を疑ってみましょう。また、間違ったダイエット法を続けている場合にもこのような口臭が発生する場合があります。
5.カビ臭・・・肝機能が低下していたり、慢性肝炎などによって、健康であれば肝臓で分解されるはずの臭い物質が分解されずカビに似た臭いとなって口から発生することがあります。
「体臭編」
1.汗がアンモニア臭い・・・肝機能低下・疲労・夏バテ・冷え性・ミネラル不足などがあると汗にアンモニア臭が混ざることがあります。
2.便の腐敗臭・・・便秘などによって腸の働きが低下することによって腸内で異常発酵が起こり腐ったような臭いの成分が作り出される。
3.尿の臭いがいつもと違う・・・尿から甘酸っぱい臭いがする場合、糖尿病の疑いがあります。膀胱炎や尿道炎を患うと尿のアンモニア臭が強くります。
このように、体臭は体調の変化や病気の有無によって臭いの質が変わってきます。
もし、体からいつもと違う臭いが発生していたら、それは体調不良や隠れた病気を知らせる体からのサインなのかもしれません。
