ピアノの音色が好きで
シンセサイザーは嫌い。

完成されたものは嫌いで
まだ余地のあるものが好き。


レトロが好きで
フォーマルなものに惹かれない。


原風景みたいなものを追って
空も見えないビル街の底で、沈澱物のようにその瓶に張り付く。



隙のない人に人は寄り付かず
脇の甘い自分は程度の低いうすら笑い。



子どもはわからないから楽しいので
わかることはもう終わり。


雨が何より嫌いだけど
雨の風景は嫌いではない。


「SP」と「空気人形」と「乱暴と待機」を立て続けに観て、美波の演技とやくしまるえつこの歌声だけが印象に残った。ARATAという俳優はいつどこで観てもどうやら同じだ。

うどんを啜りながら、そう思った。


洗濯をして、風呂を洗って、カフェオレを温めて、食器を洗って、掃除をする。


SPINGLE MOVEの白いスニーカーを買ったので、これを履いて晴れた街を歩く。


安いワインを飲んで、カマンベールチーズをかじりながら、本棚で埃を被っていた村上春樹のTVピープルをパラパラとめくる。


Ben foldsを聴くのも疲れて、Bill Evansを流す。


トマト缶とココナッツ缶を入れたカレーを作る。


大人の三人に一人は独りで暮らしていると言うけれど、街に出るとカップルと家族しかいなくて、楽しそうに行き交う。


彼らは同じように何かを犠牲にして繋がっているけれど、空虚なまでに幸せにしか見えない。



ケンタロウが事故に遭い、ホイットニー・ヒューストンが亡くなって、天皇が手術をすると聞いたけれど、
空は青く、雲は白く、電車は勤勉に走り続け、バスは決められたようにバス停で停まり、信号はいつも赤から青に変わり、僕は同じ路を歩き、同じ路を帰る。



うどんを啜ると、日本はいいなと少しだけ思う。


洗濯をして、風呂を洗って、掃除をして、食器を洗って、カフェオレを温める。


何もない1日がおわり、何もなさそうな明日の天気を少しだけ気にして、目をつむる。


うぐいすの鳴き声も全く聴こえない、この都会に近い下町で。









人が多すぎて、人がよくみえない、東京



冷えた空気が上着の隙間から体に入り込んでくる冬の真ん中



手袋やマフラーで隙間を全部埋めると、人との距離も遠ざかる気がして

無機質な時間と空間の中で、僕はひとりであることに気づく



人びとはうつむき加減で、足早に過ぎゆく

それは風景に溶け込もうとしているようだ



静かで優しくて、冷たくて暗い



中野の幹線道路脇を歩いていると

ふとレトロな音楽が耳に入る



気づかないほどの小さなレコード屋があり

BOZEのスピーカーから一人前の音響で流されるそのレトロなバンドミュージックは

知らないバンドの知らない曲だった



中に入ると、レジにはロン毛の青年がアンニュイな風采で佇まい

小さな店内を男性客がふたりほど物色していた



バンドミュージックはロックのようでポップのようでテクノのようで

どれでもなく、プロでもなくアマチュアでもない

男でも女でもない

メッセージ性があるようで無いような

すべてにおいてニュートラルな音楽で

気の抜けた男のボーカルが淡々と歌うその音楽が妙に耳に障り


店内を探しまわるうちに(狭いので2分ほどで探すところがなくなった)

次の曲になり、今度はまた脱力な女性ボーカルがスウェーデンポップのような曲を歌っている



レジの青年のところへ行き

「この今流れているひとつ前の曲はどれだい」と尋ねると

青年は不思議な顔をするので

「いや今流れているのではなくて、ひとつ前にかかっていた・・・」と言いかけると

『さっきからずっとこれです』と青年はレジ前のCDを指さす



”□□□ ファンファーレ”とジャケットに書いてある


どれがバンド名だかCD名だかわからない、それを買いますと言うと

青年は礼を言って、自身の背後にあるデッキを止め(店内の音楽も止んだ)

まさかとは思ったがそれを飾っていたそのCDジャケットのケースに直して

そのまま売り物になった


2500円のが色々よくわからない割引を言われて1200円になった



冷えた空気の帰り道


駅前は明るく賑やかで人も多く

冷たいぶんだけ澄んだ空間に包まれた気がする、冬



秋の次に好きな季節



自宅で聴く□□□(「くちろろ」と読むらしい)のCDは

HDDプレイヤーでTVのスピーカーから聴くしかないので

お店で聴いたものよりベース音と臨場感が1/10ぐらいに物足りないけど(BOZEの実力を再確認)

結局女性ボーカルのが気に入っている


映画”人セク”のBGMに使われていたmarimari×ハカセの曲のように

儚い声の女性ボーカルが淡々としたポップな曲にのせて歌う音楽が

どうやら心地よくて、それに似ている


see more glass-未設定



東京にきて慣れたかどうか

そんなくだらない質問を100ほど浴びたけれど

環境は移ろい、僕はここにいる

それだけだと思う


冬の澄んだ夜の空はそういったものを一旦全部吸い込んで

朝僕らの中に何かちがう形で吹き込んでくれるのだ

商店街、

ブロードウェイ、

サンプラザ、

○I○I、

つけ麺、中華、ファーストフード、ホームセンター、飲み屋、惣菜屋、クリーニング、コンビニ、

北は賑わい
南は静か

生活に必要な環境はだいたい揃っている、

中野区、中野駅。


32年の大阪生活を終え、
あしたで33歳になるとともに、
あしたから東京での生活が始まる。


初のひとり暮らし、
不安しかない。


洗濯と掃除と食事の仕方がまったくわからない、


新幹線で日経ビジネスAssocieを読みながら、「スピード家事HACKS」という記事に目をやる。


ムダなものは置くなと書いてある。

絵か植物をひとつは置きたいと考えているが、これは足枷になるだろうかと迷う。

空間を作る楽しみはある。

でもまずは一人前に生活できるようになってからだという声が聞こえてきそうな気がする。


暇なのか忙しいのかわからないけど、本は今までより読み漁りたい。


布団が変わるとあまり寝れないたちなので、すでにいま今日眠れるかどうかが最初の関門ではある。


なにかひとり暮らしに役立つアドバイスはなんでも欲しいなぁ。

とりあえず、なにやら寂しい。

日本
北朝鮮
ウズベキスタン
タジキスタン

長友脱臼
本田膝割れ
憲剛骨折

1-0北朝鮮
(ロスタイム吉田麻也)

1-1ウズベキスタン
(後半岡崎ダイビングヘッド)

本田の代役
柏木、阿部
残念。未達。

阿部に至っては守備職人なのに序盤で失点、原因は攻めのつなぎが出来ないこと、パスミス、ディフェンス自体も危うさが目立つ。30歳で安易なミスが目立つ選手はもう結構です。


ボールが収まらないから香川も生きない。要所で高い技術や判断は見せるが、試合通して消えてる時間多く、W杯予選のガチの戦いであそこまでテクで崩しきるプレースタイルだと、まわり1人2人のサポートがないとむつかしい。まさにドルトムントで今悶々としてる状況を引きずっている。それもこれも、韓国戦にいてた本田の不在が悔やまれる。


長友の代役
駒野さん、惜しい。
駒野さんは攻めの時のクレバーさや狙いはベテランを感じさせたが、攻から守への切り替えと簡単に抜かれるディフェンスは危ない。長友のタフさと全身スプリングのような躍動感がないので左サイドが普通、脅威は無い。


遠藤、ケガの影響か、いつもより鈍い。緩慢にみせつつ虚をつく巧さのある選手が、単に緩慢なだけだと相手に守備陣形を整える時間を作らせてしまう。

長谷部。悪くない。強引さと賢さと人の良さがにじみ出ている。がウズベキスタンのトップ下出場は機能しなかった。やはりボランチがよい。

でもボランチとバックの関係が悪く、相手選手に好きに持たせすぎたのでチームとしてのディフェンスが悪かったとは思う。

1トップ

浜名デレクの息子

李は得点できずに交代したとき、たぶん悔しさで泣いていた。そのくらい、気持ちの入ったプレーは随所に見られたし、惜しいシュート場面も何度か見せた。彼の能力としては心身ともに最高の状態とは感じる。李がデレク息子であれ、森本であれ前田であれ、同等以上とは言い難い。

ケネディもといクラウチもといヤンコラーもとい浜名デレクジュニアは、そういう類いのピースとしてはアリだと思う。が、1トップのファーストチョイスではない。


内田と岡崎は得点シーン以外はほとんど良いところがなかった。

悪くても負けないという部分ではザッケローニはよい監督だと思う。選手をけなさず誉める、選手交代も概ねタイムリーだし納得できるものが多い(阿部以外)。
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夏。ぼくの嫌いな夏。

しかしこの夏ぼくは、
和歌山の海へ行き
河内長野の槇尾山を登り
奈良の金剛山を登り
浜寺公園のプールに行き
街へ買い物に行き
親と焼き肉に行き
高校の友達とお好み焼き屋に行き
大学の友達とビアガーデンに行った。

ほかに何があろう。
何もない。
恋以外のすべてはある。

久々に大阪市内を周遊し
大阪ステーションシティならびにルクア・伊勢丹を初めて真剣にまわる。

時空(とき)の広場前にある伊デリカフェみたいな店の、マンゴースムージー的なのが濃厚すぎて飲みきれないほどの旨さではあった。

本町に場所を移し
「フール・ドゥ・アッシュ」という小粋なパン屋で、小粋なパンをいくつか買う。ひとつひとつが何やら特待生のように気取って陳列されていた。ぼくはドライフルーツがふんだんに練り込まれた赤い爆弾のようなパンを買い、たべるのに20分近くかかった。
隣で買い物をしていた黒いレース地のブラウスを着た上品そうな娘さんは、買い物を終えると道沿いに停めていた赤いボルボに乗り込んで、貴婦人のような母親とともに颯爽と消えた。
彼女はきっとペルセウス流星群なんかを観るために五万年分くらいの余暇をとれるんだろう。


堀江に行き
「花様」という近江野菜を主とした創作料理屋で
メロンのように甘い瓜や
とろけるようなトマト
つぶのないズッキーニみたいなキュウリ
アドベリーという安曇川のベリーを原料にしたドレッシングサラダ
黒い色をした薩摩芋
おくらポン酢のかかったさっぱり豚肉
といったものを、薄暗い明かりの中
ソファー席で一品ずつ食べて
どれも美味であり
そのひとつひとつ丹精込めた食材と料理に感動した。
ここは集団で飲み屋として使うより、静かに2人で使う方がよい店だと思った。


槇尾山という、標高600mかそこらしかない山は、甘くみていたが実に険しく、30分以上黒い大きな虻にまとわりつかれ、どこが道だかわからない道を木の根っこ伝いに歩き、登ったり下ったり、時折滑り落ちそうになったり、すれ違うオジサンが「そっちの道は自衛隊が訓練に使うとこだよ」と教えてくれたり
とにかく過酷に事欠かないところではあった。


金剛山のように、標高も山道もいっぱしの、いわゆるカスタマー向けにカスタマイズされたところと違って
何が頂上だか、何が景色だか
見晴らしだか、気持ちいいだか
そんなことより森は山は自然は険しく厳しいものであるという事実を知らしめた槇尾山。


貴重な時間であったとともに、二度と行かない自信がある。


ただ僕が登山を決して趣味としないくせに山へ行く理由のひとつに、シダ植物をみることだけは挙げられる。

あの原生を一年に一回は見て過ごさないと、生き物としての何かメンテナンスがされない気がする。


ぼくは仕事上、かなりの時間を地下街で過ごすことが多いけれど、
やっぱり人間はお天道様のもとで暮らさなきゃいけないなと思う。


仕事はエンドレス、集中するほど視野は狭まり道も細くなる。一歩引いて泰然と俯瞰する。そんな余裕を持ちたい、と思うが早いか否か瞬間には既に集中せざるを得ない大波に呑まれる。

このローテーション、サイクルを脱することは、よりエッジを尖らせて徹底的に集中して突き抜けるか、まったく違う角度から風穴をあけるか、

ぼくには結局、創造性が足りないのだ。


社内や身内に誉められるような創造性なんて、お飾りに過ぎない。


娘や甥にあたるスポットライトはあまりに眩しく、あまりにイノセンスで、あまりにも無限であり、ふと足元を見るに自分にはびっしりと苔が生えてしまったようだ。


ゴキブリホイホイ。


僕は飛ぶのだ。油にまみれた黒い羽をはばたいて。


扇子を袖に、夏が終わる。
和歌山に旅行にいったときに
なにかで食中毒になり
いま床に臥しながら台風を待つ身の32歳、初夏。

今日1日だけで『なでしこ』という単語が百万回ぐらい耳に飛び込んできた。(書いているのは優勝した翌日)

なでしこの神懸かり的優勝の裏番でブラジルが敗れていたことは、サッカーが好きな人にとっては同様に衝撃的ではあった。(がニュースの度合いは99:1ぐらいでなでしこ一色である)


原田芳雄という俳優さん、今更ながらなんとなく最近注目していたので、訃報を残念に思う。不毛地帯の大門社長は記憶に新しい。


【決勝トーナメント戦】

コロンビア×ペルー
アルゼンチン×ウルグアイ
ブラジル×パラグアイ
チリ×ベネズエラ

戦前の評価、グループリーグの実績など加味しても
左に書いたチームが勝つべきチームで
右に書いたチームが勝つことは番狂わせと思っていたが大方世間と大差なかろう。

ウルグアイだけは現在のアルゼンチンとは拮抗した、唯一可能性のあるチームかと思っていたが、結果は

●コロンビア0ー2ペルー○
●アルゼンチン1-1ウルグアイ○
●ブラジル0-0パラグアイ○
●チリ1-2ベネズエラ○

評価を高めていたコロンビアがあっさりと敗れ
開催国アルゼンチンも覇気なく散り
王国ブラジルは運にも見離され
最後の希望になったチリも簡単に終わった。

すでにだいぶ面白くない。

残った4チームはウルグアイ以外はリアクションサッカーのスタイルが濃いので、ウルグアイが次負けたらもうこの大会はどうでもいいぐらい終わってると思う。

レドンドの優雅さを彷彿させるパストーレのプレーをわずかしか見れなかったこと、話題のサンチェスも決定的な活躍をみずに終わったこと、ネイマールがどんだけ凄いのか全くわからんまま終わったこと、ウルグアイ以外の三強に全くスターがいないこと、
残念でならない。

ガンソは名波以下だと断定したい。あの程度のレフティならゴマンといる。例えばレコバの方が数段上だった。

テベスって、アルゼンチン代表でみる限りメッシ以上に全く輝きが無い。力いっぱいFK蹴ってたぐらいしか記憶がなくて、メディナベージョを思い出さずにはいられなかった。

~~~~~~~~~~~

結局、ウルグアイとパラグアイの決勝になったみたいだけど

フォルランに頑張ってほしい。

パラグアイは5戦連続引き分けで決勝にいくという前代未聞の「勝てないサッカー」(負けないサッカー)で、手堅いけど面白くないこと甚だしい。

思い起こせば日本も負けたし
あのスペインが辛うじてビジャの1ゴールで退けた記憶も新しい。

それぐらい、勝つのがむつかしい相手なんだと思う。

でもあんなのが主流になってはいけない。

6月末日
雨が去り行き本当の夏がくる。日本の夏。33回目の夏。

歳をとり、汗をかく位置が変わってきた。代謝がよいのか忙しいのか、俄然太らない。

最近、ゴルフと野球とテニスとフットサルをいっしょくたにやっており、御歳32歳にして体が悲鳴をあげ続けている。
10年間たいしてスポーツをしてこなかったツケがかように溜まっていようとは。

昨夏に注目していたコエントランがついにレアル移籍を果たし、あれとベイルが同年代にいる限り長友が世界一になる日は来ないんじゃないのと思う一方で開催されている南米選手権。


【グループリーグを振り返る】

メッシと心中し過ぎるアルゼンチンがチーム戦術なく連動性もなく、ただ孤立した有名人たちが孤軍奮闘して失敗する繰り返しを見る。

コロンビア戦をみる限り、唯一ガゴのプレースタイルは他とリズムが違い、見ていて面白い。ただしメッシ以上に、テベスもラベッシも、全く機能していない。アグエロとイグアインが入った後半の方が若干可能性を感じた。両サイドバックのオフェンスの匂いがなさすぎるのも問題で、まるでゲームのサッカーみたいにポジションが固定されすぎてて相手にとって守りやすさを感じた。

コロンビアは日本を凌ぐレベルで最後まで走り通せるチームで、終始アルゼンチンより恐さを見せた。

FWのファルカオというイケメンがうまい、アスプリージャを想起させるラモスは速い、いかついGKも悪くない。イギータより悪くない。

ペルーはテクとボールまわしでメキシコを上回るレベルをみせたが、ゴール前の決定力やセンタリングがいまいちなので優勝の匂いはない。ゲレーロというFWはそこまで背負えるほどの力はなさそう。刺青のやつ多い。

メキシコはなぜかチチャリートが見あたらず、ドスサントスはうまいが(というか変化を生める選手がドスサントスしかいない)、全体的に小粒で迫力に欠けるし、ペルーに劣る構成力でキーパーも存在感ない。どうせ実力でぶっちぎってないならカンポスみたいなん欲しい。

今大会拮抗した試合が多いと言われるが、たぶんブラジルとアルゼンチンに傑出した力がないだけやと思う。

ウルグアイ。フォルランは非常にうまいし絶対的な存在だけど、今大会もやや活動量は少なく、決定的な仕事もできていない。紙一重だけど。左SBのアルバロ・ペレイラ(貧乏なダーヴィッツ)はなかなか見応えのあるプレーをする。左MFロドリゲス(加藤浩次)と右SBマキシマム某・ペレイラ(ピーター・アーツ)もまずまず。スアレスは危険なFWで十分一流ながら、名前と顔がスター性を欠く。しかしボランチを含めた各ポジションの面々と、サッカーの共通認識は高く、コパグループリーグを見渡す限りどこかに屈する気配はない。なぎ倒すほどずば抜けた強さもないけど。

メキシコのドスサントスに替えて投入されたアキーノが非常にスピードとドリが魅力的。ラソ(宮市亮+織田裕二)も含め、絶対的な選手がいなくなるとメキシコの攻撃はまわりだした。これはいろんなスポーツや仕事の場面にも言い得る。
意外とメキシコGKよい。前言撤回。が、やはり若かった今回のメキシコ。

サンチェスとムービングサッカーで注目を集めたチリ。

ネイマールの株高騰で話題を集めるセレソン。

ブラジルはアルゼンチン同様に連動性がなく、孤軍奮闘の集団に終始しているつまりサッカーの内容が悪い。パトやロビーニョしかり、実力者ながらセレソンのセレソンたる圧倒的強さを背負うにはやや足りない。ただしマイコンだけは圧倒的。

一方チリは日本が目指すような面白いサッカーを展開する魅力的なチームであるものの、決定的な破壊力に欠ける感は否めない。

それぞれ予選は突破したが
トーナメントいかに。
解放。


崩壊。


介抱。


狂気・慰め・真っ直ぐ・闇・孤独・不安定・友情・責任・恋・すれ違い・死







緑。ミドリ。



そういう時代、そういう世界

誰にでもあり、誰にあるわけでもない



久々に、小説を長らく読んでなかったので内容を断片的にしか覚えてなかったが、
映画を見て、一流の小説が二流の映画になってしまったような、
それはそれなりに佳い映画に仕上げていたと言うべきものでもあり、


ワタナベを通じて永沢を問い詰めるハツミの演技は迫真ではあり(観るべきシーンはあれだけで十分だと思った)、

やはり何度考えてもレイコさんとの関係は必要ないと思い、

死とセックスがないのが鼠の書く小説のよいところ、と風の歌で言うのとは逆説的に、無用なまでにそういったシーンが多すぎるのもまた確かではあり、



菊地凛子のサスペンスを思わせるまでの病み方、原作でも漠然とした描写の域を免れなかったキズキの表現は、ただ存在が薄いままに終わり、松ケンというフラットで真っ白な役者と、水原希子のアメリのような愛くるしさ無しでは、吐きそうなほど重厚に過ぎる映画ではある。



株式市場とかスエズ運河のこと考えながらマスターベーションする男はいないよ。


もう何千年も前から下は本屋なの。


こんなの松ケンや水原希子が言えるわけないというギャップにがっかりせざるをえない実感。


源流としての、優しさ。いずれにしても今の村上春樹のように、洗練されし尽くし過ぎるほどされてないがゆえの、作品としての傑作。



結果的にこれと、ライ麦と、グラース家の物語が、僕の人生観の大半を19の時に織り成したことは是非に問わず事実である。


ビートルズ・ノルウェーの森の、どっちにもいかない曲調も嫌いではないが、より少しポジティブなメロディーをもつin my lifeが一番好きな曲であり、

七年前に、
親友が僕のために弾いたこの曲は、
人生で最も忘れられないひと時の記憶ではある。


********************

来期の宇佐美と森本が、とりあえず干されないことを祈る。


元来家電が苦手な僕ではあるが、
地デジ化に備え、意を決して
液晶テレビとレコーダーを買った。


価格.comで調べる。


人気と安定感で
パナソニックとソニーがいいじゃないかと判断する。


最安値と最安店舗の口コミを拾う。


家に届いてる折込チラシと見比べる。


近所のヤマダとジョーシン。


先にヤマダで交渉してみて
そのあとジョーシンにいく。


結局、
BRAVIA40型テレビ58000円と

レコーダー(AT700)52000円

※2番組同時録画・ブルーレイ・HDD500GB

計11万で買って、同一メーカー商品なので10000pをもらう。
(が5年保証5500円と接続ケーブル1800円でポイントの大半は飛ぶ)

たぶんもっと上手な買い方はあるんだろうけど、これでいい。これ以上の手間暇と交通費をかけなかったことに意義あり。


ようやくVHSとアナログにさよならだ。さよならだけが人生だ。


最近石川遼の髪型がデビルマンみたいになっていってると感じるのは僕だけか?

飛び去る日々、飛び散る毎日


テトリスの最後のほうで矢のように降り注ぐブロックのように、


ぼくの日常は食いちぎられ吹き飛んでゆく。何やら獰猛な、無思想な獣によって。




ここ五年の、春のはじまりから梅雨のおわりはいつもこうだ。


年嵩もあるが、多忙という不毛は精神をいつもより遠くに追いやる。そのほうがよい場合も、時としてあるのだけれど、少なくとも今ではない。




アディ、茶蘭花

ぼくは最近、昼食にこれらふたつの店をよく使う。


アディは本町のカレー屋。

カウンターだけの細長い狭い店、夜はバーを営むこの店が、昼だけやってるカレー屋の、そのカレーが見事にうまい。

ここのキーマカレー(600円・チーズ無料)は、安さに驚くなかれ、しっかりとした旨さがある。香辛料とか詳しいことはわからないけれど、たくさんのこだわりと時間をかけて、それぞれが突出しないようにこっそりと旨味のなかに共存している、そんな優しさのある(辛さもそこそこある)カレーである。マスターの、ぐっさんとケンタロウを足して三で割ったような人柄がまた、佳い。


茶蘭花は難波の喫茶店。
洞穴のような内観の、広いのに暗い、繁華街の真ん中にあって、妙にひとりの空間を得られる、そんな不思議な店だ。煙草を吸えるのがまた佳い。
海坊主のような、迫力と無愛想を併せ持つマスターが、そのサバサバ感を極める人当たりで応対する。3時のケーキセット的な喫茶メニューが主体なんだろうけど、僕は昼食にしか使わない。オムライス(600円ドリンク付)がリーズナブルなメインメニューだが、僕はほぼ「焼きカレー(650円ドリンク付)」というメニューしか頼まない。
簡単なパサパサライスにカレーをかけてチーズをたっぷりのせてオーブンで焼いた、そんなシンプルなメニューだが、食べやすくて安くておいしい。
先日仕事が込んで、15時を過ぎてからここで昼をとった際に(表のランチメニュー看板がさげられていたので)、「焼きカレーはないんですよね」と問うと海坊主氏『作りましょか』とサラリと返す。
食べ終わったあとお勘定のときに『ほんとは15時までなんです。いつも来てもらってるから』と、初めて海坊氏が人間くさい会話をしてくれたので、僕は不意をつかれ、少し感動する。なるほど彼は無愛想なんかというよりは、不器用なだけかもしれない、愛すべきマスターではあった。


結局、僕はカレーが好きだという話。




本田圭佑たちの話。


ペルー戦を完全に見逃したのち、0時を過ぎてから録画でやっと観れたチェコ戦。夜更かしした損はなかった。
今野以外のバックがいささか不安定なことを除いて(明らかにコンディション不良を感じさせた内田も除いて)日本の出来は悪くなく、連動性とアイデアが豊富で見応えはあった。本田圭佑の存在感は、まさに一年前のW杯を境に今やどうしようもなく揺るぎないところに達しており、体幹の強さだけでなく先を読む力とエゴにこだわらないチームプレーの精神が、プレーの円熟味を生んでもいた。しかし誉めるべきはチェコの守備で、皆まで言う必要のない名手チェフだけでなく、バックも賢くクレバーでうまく処理できており、決定機自体を未然に防ぐ場面がいくつもあった。レギュラーが何人かいなかったわりに十分レベルは高く、お互い比較的質の高いプレーをした試合だと思った。


日本はまだまだ強くなりそうだ。


今日も雨。あしたも雨。そして仕事。
雨の日はほんとうに、生きてるのがいやになる。うそでもなければ虚勢でもない。娘が履くオレンジの長靴以外に、雨にまつわるありとあらゆるすべてがいやなのだ。