もう何年も前になるが、年齢も近い、ある若手放送作家と、ふとしたことから「変態談義」で盛り上がった。
変態にも、色々ある。ダイレクトな?もので言えば、痴漢・下着泥棒を始め、覗きなどが思い浮かぶ。ちょっと屈折?したものになれば、電話で女性に卑猥なことを言って喜ぶなんていうのも、変態の仲間だ。
その若手放送作家氏と盛り上がったのは、「いやぁ~、変態っていいですよね!」「覗きって最高!」なんていう内容では、決してない。
そうした数ある?変態諸氏の中で、実は一番立派??なのは、「露出魔」「露出狂」と呼ばれる人々ではないか、という説に行き当たったのだ。
痴漢にしろ、下着泥棒・覗き・猥褻電話魔にしろ、どれもが「誰がその変態行為に及んでいるか」を隠している。それに比べ露出魔は、何所の誰かまでは分からないが、「私が変態ですよ」と相手の前にある程度自分の姿・存在を曝している。これはある意味、非常に「勇気ある?行動」ではないか、という点で意見が一致したのだ。
さらに、|坿羨触って興奮、覗き→見て興奮、この二つは非常に直接的?で分かりやすい。2蔀綸ニ摺下着を手に入れて興奮、この辺りから男性特有の「倒錯した?」性的嗜好が示され、む倩?渡男癲ο出魔→女性の嫌がる反応に興奮、この域になると同じ男性でも非常に理解しにくい世界になっている。
特に、まだ猥褻電話魔なら、先述の「自身の隠蔽」もあるが、露出魔は「私を見て!」という身を捨てた行為…。これは我々凡人(正常)には、到底理解の出来ない領域である。
これまでアブノーマルとされた様々な性的嗜好の大半が、最近は「フェチ」という言葉で、それなりに市民権?を得たり、ある程度認知されたりしている。
その中にあって、犯罪行為であるこれら変態のうち、露出魔と呼ばれる人々は、実は崇高で?勇気ある?人々なのかも知れない。

※決してこうした犯罪行為を肯定しているのではなく、「性」「エロス」についての純粋な?議論・分析での話であることを、念のため明記しておきたい。