おはようございます。

 

友人・Yちゃんの話です。

 

先日マッサージに行った時、受付のお姉さんが女性のセラピストがいいか、あるいは男性のセラピストでも構わないか、Yちゃんに聞いたそうです。

 

オイルマッサージの場合、半裸になることもあり、男性ではくつろげないので「女性でお願いします」と言ったところ、受付のお姉さんが、

 

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と言うので、妙なことを言うなあえー?と思っていたら、セラピストが登場して、

 

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低い声で。

 

 

あ・・れ?

男性に見えるんじゃなくて、まるっきり男性なのでは?

 

 

※体格のいい人だったので、体型からでも性別が判別できなかったそうです。

 

 

一方、私にはYちゃんとは対になる経験があって、あれは3週間程前でしょうか、近所のタイ・マッサージ店に行った所、仕草がとても可愛らしいアジア系の若い男性が出てきて、

 

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むしろ女の人こわい・・・って言われそうな感じ

 

はーい、おばさん、全然オッケーですよ!!

ばっちこーいグッ!!

シュルッ!バサッ!!

(服脱いでパンツ一丁になった音)

 

 

さて、多民族国家のオーストラリアですが、それだけではありません。

 

今回はオーストラリアのLGBTと同性結婚にまつわる事情を書いてみようと思います。

 

(※色々な意見があると思うので、自分の見解のみ述べさせて頂きます。認識不足・お気に障る部分などあったらすみません。最初から謝っておきます)

 

オーストラリアはシドニーのゲイとレスビアンのお祭り、マルディ・グラでも象徴しているように、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の人たちが、LGBTである権利を認めている国です。

 

私の周りでもレズビアンの人は結構いて、その中にはブッチ(butch -男性らしい女性のこと。私の友人たちはよく使いますが、蔑視ともとられることもあるので注意)と言われる、ハンサムな女性たちもいます。

 

ちょっと前に、その友人の誕生日パーティに行ったのですが、ブッチな女性たちと普通の男性たちが混ざって座っていて、参加者たちの性別に混乱した私のツレがこっそりと

 

「(指さして)あのテーブルのどの人が女性(汗)?💦」

 

と私に聞いてきました。

 

(正解:全員女性)

 

前述のYちゃんの場合、多分①ティムさんは男性だと思うのですが、しかし②戸籍上は女性である可能性も否定できず、あるいは戸籍上は男性だけど③中身は女性かも知れず、そうだとしたら、この女性/男性?の人に「お前は男やん!」って言ったら失礼にあたるかもしれない。

 

だからといってこの女性/男性?の人に揉んでもらってリラックスできるかというと、これまた別の問題。

 

もう気になって、気になって。

 

結局、「男やろ!」っていう証拠もないので、Yちゃんはマッサージ受けたらしいですが(ひじでぎゅうぎゅう押されて痛かったそうです)。

 

外見だけの話ではありません。

 

私のブッチな友達と、失恋した私の友人(日本女性)を励ますために何ができるかって話になった時、

 

image※女性です。

 

 

男前すぎるだろ!!

惚れてしまうやないか!!

 

多分、失恋した友人は釣りしたくないだろうけど!!

(ついでに彼女は下戸だけど)!!

 

その彼女の場合は、外見も態度もいわゆる男性に近く、恋愛対象として女性を好み、自分を男性だと思っている感じでした。

 

他の友人の場合は、外見は男性に近いのですが、自分を女性と認識しており、惹かれる相手は短髪で大柄、たくましい女性(つまり自分と似た外見の女性を好むのです)。

 

またまた違う友人は外見は女性らしく、またパートナーも女性らしい外見と性格の女性。

 

そこに同性愛とか女性や男性はこうあるはず、というステレオタイプや制限もないわけです。

 

脱ぎ捨てよ!偏見!!

私の洋服のようにっ!(シュルッ!バサッ!!頼まれてないのに再びパン一!)

ジェンダーフリー万歳!!

 

・・・と、簡単には行かないわけで。

 

世界最大級のゲイ&レズのお祭りはある、同性間でのパートナーシップが法律で認められている、同性カップルが子供を持つ権利もある(※今現在、同性カップルが養子を持つことをノーザンテリトリーでのみ認められてません。出遅れてるよ、NT!!)政治家が堂々と同性のパートナーがいることを公言している(私が一番好きなオーストラリアの政治家、Penny Wongさん。頭が切れて、弁論も達者。男前!!)このオーストリアにおいて、未だ同性間の結婚が法的に認められてないのです。

 

世論では多くの国民が同性婚を認めることに賛成しているにも関わらず、なかなか実現に至らない。

 

その辺りがオーストラリアの難しいところでもあるし、興味深いところでもあります。

 

オーストラリアは労働条件や社会福祉、人権保護という分野で比較的進歩的な国ですが、その一面、なかなか保守的でもあります。

 

典型的なオーストラリアとオージーというと、気楽で大らか、寛容で親切、フレンドリーというイメージがあり、実際そういう人が多いのですが、同時にキリスト教に基づいた、伝統的な価値観が根ざしている社会でもあります。

 

2016年の国勢調査によると、約45%のオージーが自分たちを何らかのキリスト教だと考え(カトリック、英国国教会、プロテスタント、他のキリスト教含む)、その中でもプロテスタント教徒の半数近くが同性婚に反対だそうです(2016年6月22日 ABC Newsより)。

 

キリスト教によると、結婚とは男性と女性の間で行うものとされ、同性愛を罪だという教義もあるらしい。

 

確かに、日曜日の午前中にフラフラしてると、正装した人たちが連れ立ってどっかへ行く(←教会だろ)のを何度か見ているし、一度など、日曜の朝にコーヒー飲んでプースカしてたら、「なんで教会に行かないの?目」近所の少年に綺麗な目で聞かれたっけ。

 

※中でもフィリピン、ギリシア、アフリカからの移民の家族、アボリジニの人たちは熱心なキリスト教(宗派は違うけど)で知られてます。その一方、人口の約30%が自分は無宗教だと答えてます。

 

宗教的な見解は別として、同性婚を反対する理由の一つに、同性婚の末に生まれた子供への影響を心配する声もあるようです。

 

(もっとも同性婚が合法化してない今でも、オーストラリアの同性カップルたちはすでに子供を育ててますが)

 

確かに子供にとって両親がそろっている方が理想なのかもしれない。

でもそれを言ったら、じゃあ、シングルペアレントはダメなの?って話で。

 

付け加えると、私の知る限り、同性カップルの子供は計画出産(←デキ婚とかありえんし)+経済的にゆとりがないと子供を持つこと自体が不可能なため、子供を育てることに対して、むしろ精神的にも環境的にも準備ができているように見える。

 

体外受精も代理出産も養子縁組も莫大な費用と労力がかかるそうです。

 

さて、この機会に日本に目を向けてみると、地域によってはLGBTをサポートすることを公言していたり、パートナーシップを認めるという流れではあるけれど、法律として同性婚が認められるまで、まだまだ時間がかかりそうです。

 

同性婚の合法化へ対する障害としては、日本にいた時、あるいはこちらでもたま~に見られる、少数の人たちのLGBTに対する偏見・理由のない嫌悪・差別的な態度も挙げられると思います。

 

例えば

 

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誰がお前なんかを襲うか!!

 

何度「俺はゲイにモテる」って台詞を巷で聞いたことか。

 

あとは気持ち悪いとか自然じゃないとかむかっ

こちらの友達はレズであることを公言したらバイトを解雇されたことがあるらしい。

仕事に関係ないやろムキー

 

さて、同性婚についてですが、多分これを読んでいるみなさんは「別に賛成でも反対でもないなー、だって関係ないし~」って思っていませんか?

 

ぶっちゃけ正しい。

 

同性婚が合法化しようとしまいと、もしその人がGLBTでなければ全く関係のないことなのです。

 

私は結婚を強く望む同性カップルの友人たちのために合法にして欲しいと思っていますが、実際のところ私の日常生活に、または世間の大多数にとって関わりのないことなので、朝の5分くらいの政治家センセーのミーティングちゃっちゃと通しちゃえって思うんです。

 

最近、オーストラリアのターンブル首相が「同性結婚の合法化は国民投票で決める以外あり得ない」とか発言しちゃって、何言ってんの。

やめなさいよ、お金と時間の無駄だから。

 

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DIOもそう言っよるよ。

 

 

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上手いぐあいに「同性婚が合法化したら何が起こるか」ということを説明したグラフを引用。

水色ーゲイカップルが結婚する。ー第三次世界大戦が起こる。ピンクー様々な疫病、イナゴやカエルなどが大量発生する。黄緑ー学校が生徒たちにゲイのセックス方を教えるようになる。えんじ色ーテロリストたちが勝利する。そ、ゲイが結婚する以外、何も起こらんのですよ。

 

 

あるいは、法案によって直接影響があるGLBTコミュニティに「同性婚の合法化に賛成か」って聞いてみればいいんじゃないかと。

それで賛成だったら、それで成立しちゃえばいいじゃないですか。

↑選挙権ないくせに上から目線

 

要は愛、愛があればいいんですよ

ジョンレノンも言ってるじゃないですか、All you need is Loveだって。

 

同性婚が1日も早く合法化されるよう祈ってやみません。

 

 

T

 

※このブログはAJANTの一会員が個人的な意見を書いているのものであり、必ずしもAJANTの団体としての意見を反映するものではありません。

 

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