おはようございます
今日はAJANTが実際に作成した、ノーザンテリトリー準州政府(以下NT政府)への補助金申請の内容をご紹介します。これが認められ、NT政府は約5000豪ドルを、2017年4月下旬にCasuarina Cliffs設置された、伊124号潜水艦の、慰霊碑設置の資金として提供して下さいました。
AJANTは日豪の友好に関する団体であり、今回私たちの書いた以下の内容を読んで賛同し、NT政府は資金を提供する価値があると思ってくださった、と認識しています。
慰霊碑建設、除幕式(レセプション)の目的
- 過去のダーウィン空爆により生じた軋轢のオーストラリアと日本両国の和解を促進、助長する。
- 伊124号80名の英霊に対しての慰霊を行う。日本のご遺族に対しては特に恩恵をもたらすのではないか。
- オーストラリア、及び日本の人々への歴史の教育的意味も含まれる。この歴史、事実を知る事は大事なことにも関わらず、多くの人たちがいまだに知らないでいる。特に多くの地元の人々はダーウィン空爆については知ってるが、これにより多くの日本兵も亡くなったということを知る人は地元でも少ない。ましてや、沢山の日本人もまた知る人は少ない。日本人の方に対しても、こういった過去の歴史を知って欲しい。そしてここでダーウィン空襲によって亡くなった遺族の方、子孫の方達にはとくに、ダーウィンに来ていただき、英霊を参拝し、敬意を表していただける機会になってくれればという思いもある。
- 慰霊碑の建設により、人々に英霊たちを認識してもらう役割を果たす。彼らは任命を受けて、ただ任務を全うしただけであり、祖国の為に戦うと信念をもって戦った犠牲になった英霊に対して、我々はこの犠牲を無駄にしないためにも、人々の記憶に残らなければならないし、彼らの犠牲を風化させてはならないと思う。
- 日本人のご遺族の方が、次世代にもずっと受け継がれ、次の世代の方々が将来も(日本から)慰霊碑に参拝に訪れることができるようになる。そして彼らは、お互い同じ戦場で戦ったもの同士、という理解のある、寛容で前向きなオーストラリア側の態度に感謝するであろう。
- オーストラリア側は、両国の過去の紛争について、寛容で、前向きな姿勢を示していることに他ならない。戦争はお互い戦場で戦ったもの同士、双方共に、苦しみ戦った戦友であり、敵味方関係なく彼らは称えられるに値する。この慰霊碑は次世代に向けて、オーストラリア、日本両国に対しての認識を深めるものになる。トルコでは(過去連合国に参加したオーストラリアとニュージーランドの兵士が多数なくなったことにより)、毎年多数のオーストラリア人やニュージーランド人がトルコのGallipoliのAnzacCoveに訪れ、彼らの英霊に対して慰霊をしている。この慰霊碑もトルコみたいに、オーストラリアも同じような姿勢をみせている。
- 多くの日本人にとっては、いまだオーストラリアにとってはかつての敵国ということで、今でも強い日本に対する敵意を持ち続けているのではと思っているのではないか。この慰霊碑を建てることによって、オーストラリアは日本の友人であるという証になる。たとえ過去オーストラリアを攻撃したという事実があろうとも、慰霊碑は亡くなった敵味方関係なく英霊に対しての敬意を表しているという証になる。



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