おはようございます。
少しずつ涼しくなってきて、いい陽気になってきました。
(涼しい=ほめ言葉 in Darwin)
車で遠出でもしてみようという人たちも多くなってきたのではないでしょうか。
ダーウィンはまだまだ自然がいっぱい。
遠出と言わずとも、1時間程のドライブで手つかずの自然に触れることができます。
ワラビーもそのひとつ。
ダーウィン市内から南に向かってパーマストンを通り越し、アデレードリバーを過ぎた辺りから、道端にいるワラビーを何度も目撃することになります。
このワラビーたち、何をしているかと言うと、たまに草を食べたりしているものがいるものの、結構な割合で何もしていない。
じっとこっちを見ているのです。
どうでもいいけど、絵が破壊的に下手(苦笑)。
ハンドルの横の白い四角は一体何のつもりなのか。
ただただ車をガン見。
口いっぱいに頬張った草をムシャムシャさせながらガン見。
車と人が来る、怖い(←ワラビーはシャイ)。
怖いけど、ここにある草も食べたい。
離れなきゃダメなんだけど、やっぱ草食べたい。
ってか道路のあっち側に行きたい。
あっちにある草、美味しそう。食べたい。
労働ビザ457とか最近厳しくなってきたよね、豪州移住は大変だ。
でも草食べたい。
そんな感じのことを考えているのか。
そんな間にも私の車はどんどんワラビーに近づいている。
ここに来るまで結構時間があった訳で、いくらなんでも私の車が近づいていることに気が付いているはず。
向こう側に行きたいならとっくに道を渡っているだろうと思って、そのまま通り過ぎようとすると、、たった今、私の車の存在に気付いたかのように、慌てて車の前に飛び出すワラビー!WOW!!
どこをどう考えて、「今だ!」って思ったの?
え?
このタイミングで??
環境学には自然淘汰(natural selection)という、チャールズ・ダーウィンさんが発見した現象がありまして(いわゆる進化論)、自然界で、生態的条件や環境などによりよく適合するものは生存を続け、そうでない劣勢のものは自然に滅びていくことなんですが、この場合、車の往来といったような環境の変化に適応したワラビーが生き残り、車の前に飛び出すようなワラビーは自然に淘汰される、そんな感じじゃないんですか?
嘘やん。
車が近くに来るまでの、あんなに長いこと何を考えていたんだって話ですよ。
考えた挙句、車の前に飛び出すことをあえて選んじゃうワラビー。
道端でよく見るワラビーの死体はこうやって作られるわけだ(ポンッ)。
などと感心する時間もなく、急ブレーキを踏む自分。
何事もなかったように、平然と通り過ぎるワラビー
これね、車の教官によると、一番やっちゃいけないことらしいです。
彼曰く、
「轢け」
シンプル イズ ベスト!
急ブレーキによって自分の車や後続車が事故を起こしたら元も子もないってことでしょうか。
私の元同僚は、以前、南の方にいたとき、車(デカい4WD)を夜中に仕事で運転していて、何度もカンガルーにぶつかった(※ヘッドライトで目が見えなくなって混乱するらしい)けど、一度も止まることなく、そのまま走り続けたそうです。
自分の車にはねられたカンガルーたちが、ぴょ~んぴょ~んと宙に輪をかいて飛ばされる様子を運転しながら何度も何度も見た、という元同僚。
そんなにメルヘン調では絶対ないはず!
フライング・カンガルーって思ったのは私だけではないはず。
空飛ぶカンガルーのロゴがカッコいいカンタス航空。
自分はジェットでもスターでもない、オレンジ系格安航空ばっか乗ってますがね。
ってか、止まってやれよ、元同僚。
ちなみに噂によると、車に轢かれたばかりで道端に放置されたワラビーの肉を、今晩の夕飯のために切ってお持ち帰りをする人もいるらしい。
まじ猛者。
自慢でもなくたまたまなのですが、私はまだワラビーを轢いたことがありません。
でも私の周りの(特に職場の)同僚や先輩はほぼ全員、1度はワラビーを轢いたことがあるそうです。
いつか自分の番が・・・来るんだろうな・・・(ブルブル)。
職場のデカい車ならともかく、普通の乗用車では確実に(車体、精神ともに)ダメージを食らう可能性が大なので、ワラビーを見たら(後続車がいない限り)スピードを落とす、ワラビーから距離を取る、そして一番重要なことは決して、ワラビーを信じないこと。
それではみなさん、よい日曜日をお過ごしください。
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