日本の人もそうなのかもしれませんが、大抵のオーストラリア人はスポーツが好きです(見るのもやるのも)。パーティやモーニングティーなどで、スポーツの話題になることもしばしば。

 

そんな訳で今回は、スポーツに大して詳しくもない私が、限られた知識を駆使して、オーストラリアのスポーツのことを書こうと思います。

 

タイトルにもあるように、スポーツを見ない人のためであって、スポーツを見ていて、知っている人には時間の無駄、むしろスポーツ見た方がいいのでは、という内容になってます。

 

世界で一番の物知りのグーグルさんによると、Football がオーストラリアで最も人気のスポーツだそうです。

 

Football通称Footy はオーストラリアに来たばかりの人にとっては非常にややこしい。

 

ヨーロッパ出身の人からするとFootballはサッカーだし、アメリカ出身の人はアメフトだと思うでしょう。日本はやっぱりサッカーって思いますよね。

 

でもここでは、Footy はAFL(Australian Football League)でもあり、NRL(National Rugby League) でもあり、ARU(Australian Rugby Union)でもあるのです!!

ちなみに日本で言うラグビーはARUに当たるようです。

 

(後ろを見ながら)お~い、みんな、ついて来てるかーい?

 

なので、誰かが「Footyが好き」と言ったら、通ぶって「Aussie rules (AFLのことです)?あるいはRugby League?」などと聞いてみましょう。

向うは興に乗って話が弾むでしょう。

相手が言ってることが全然分からなくなったら、トイレに行くふりや、緊急の電話を受けたふりをして、電話をチラ見しながら逃げるのもありでしょう

 

Footyショーというテレビで人気の番組があるのですが、AFLNRLヴァージョンがある!

テレビをつけるといつでもFootyショーをやっている(ように見えた)とブチ切れたことが何度かあります。お願いだから同じタイトルつけないで

 

さて、この三つ、何が違うのでしょうか。

 

まずルールが違います (あたりまえです)。

でも細かいルールは全然分からないのでここでは省略します。

 

おおざっぱに言うと、AFLはとにかく早い、ラグビーと違ってスクラム(何人ものプレイヤーが固まって押し合うやつ・・・だっけ?)がないのでラグビーのように途中で押しつぶされて、ゲームを仕切り直す(ように見える)ことがない。

 

あと、ボールをキャッチする時、人を足蹴にしていいんです。

最初見たとき、なんでこんなに高く飛んでるのかな~って思ったら、敵味方関係なく、キック入れて高く飛んでたっていう。

 

まさに足蹴。マークっていうらしいです。

足蹴にされたチームメイトとその後仲良くできるのかしら?

 

ラグビーは肩をがっちり組んで押し合いするので、どうしてもガタイのいい人、横幅もがっちりある人が多いのですが、AFL比較的スレンダーで筋肉質の選手(やせマッチョ)が多い。私の友人の妙齢の女性は、AFLの選手のことを「Eye Candy ドキドキ (目の保養ってことですね)」ってこよなく愛しているようです。

 

特にビクトリア出身の人の熱狂ぶりはすごく、高い教養とキャリアを積んだ品の良い大人たちでさえ、鑑賞中は叫び、怒鳴り、非常に荒ぶるのも特徴です(フーリガン化?)。

 

最近では女性のリーグも始まり、ますます盛り上がりを見せるAFLですが、オーストラリアを除いて、世界のどこでもやってないという、残念な稀有なスポーツでもあります。

 

次はNRLARUを触れましょうか。ルールの違いが分からないので、一緒にしちゃえ(まとめてラグビーって言っちゃえ!)。

 

またもやグーグルさんに教えて頂いたのですが、オーストラリア代表のラグビーチームのワラビーズは日本代表と過去8回戦って、8回全勝だそうです。つえーな、おい!

 

オールブラックって言う、ニュージーランド代表も強いですね。

このチームはゲームが始まる前に、ハカという伝統の舞を踊るんですが、これが恰好いい。ダンスによって相手の選手に敬意を払っているそうなのですが、もうこれからお前を食べてやるっていう、いただきますの舞にしか見えないんですよ。ハカ見て満足してチャンネル変えたことも何度もあります(←失礼)。

 

カッコいいハカ。いただきますの舞。

 

もうバレバレだと思いますが、私はラグビーを殆ど見てません(AFLもだけど)。

だけど、年に3回だけ、必ず見てる試合があります。

 

それがState of Origin (オリジン)です。

 

これは、NSW:ニューサウスウェールズ州(州都:シドニー)とQLD:クイーンズランド州(州都:ブリスベン)で選抜されたベストプレイヤーが州の誇りをかけて1年に1度、3ゲームだけ競うという、国内マッチにも関わらず、世界最高峰とも称される試合です。

チームは州の色であるブルー(NSW)マローン(えんじ色:QLD)と言われることもあります。

 

State of Originの時期が近くなると、仕事先やらスーパーやらで会い人に「でさ、結局お前はブルーなの?マローンなの?」などという質問が飛び交い出します。

ってかうちら、ブルーでもマローンでもないじゃん。NT(北部準州)じゃん

 

ブルーでもマローンでもないくせに、試合の日は水曜にも関わらず仕事をオリジン早退をする人が続出、その夜はレストランもガラガラ(大画面があれば話は別)、他のイベントは人も入らず、下手すれば次の日はオリジン休日(有給)まで取る人が出てくる有様です。

 

どっちの州も美味しくないビールをスポンサーにつけてて残念。

 

試合は熱気があって、ラグビーが分からなくても十分面白い。

大きな選手が真正面からぶつかり合う姿はやはり迫力満点だし、パスを回してって、俊足のプレイヤーがスルッといつの間にかトライを成功させたりするのを見ると鳥肌ものです。

 

それだけではなく、もっと驚いたことがありました。

 

あれは4年前のオリジンのファイナル(3回戦)だったっけ。

最初の試合はブルーが勝って、2回戦はマローンの勝利、3回戦はマローンがリードしていました。会場は満員、テレビでも相当数が見ていたようです。

試合もあと2分残して終了、QLD逃げ切るか、という観客が最も集中していたその時に、マローンでもブルーでもない、いやあえて言うと、ブラウンとでも言いましょうか、小太りの素っ裸のおっさんがフィールドに躍り出て、ゴールに向かって爆走し始めたのです!

 

なぜか、ギラギラ光る太ったおっさんの体

(あとの報道で知ったことですが、捕まえられないように体にワックスを塗っていたらしい)

 

マッパなのに、真新しいスニーカーだけはきちんと履いたおっさん

そして男を追いかける数人のセキュリティ。

太っているのにも関わらず、足がやけに速いマッパのおっさん

そんなことも知らず、死に物狂いでボールを追いかけ、タックルを続けるブルーとマローンの選手たち

まさにカオス。

気が付くと、「走れ、頑張れ、捕まるな、おっさん!」

とストリーキングを応援している自分がいました。

最後、足がもたってしまって前のめりに倒れるおっさんと、その上に毛布を持ってとびかかるセキュリティたち。その横でゴールを決めるQLD(ノートライとされてしまいましたが)!

 

セキュリティの仕事ぶりも注目。

 

 見てください、一世一代の晴れ舞台!(検閲入れました)

 

想像してみてください。オリジンは非常に人気の高いイベントでチケットも$200ぐらいはする訳ですよ。そのチケットをわざわざ入手して、冬のシドニーで結構寒いはずなのに、トイレかどこかでマッパになってやる気満々でワックスを塗って、でも早く走れるようにスニーカーだけは履いて、アキレス健伸ばしたり、ストレッチしたりするわけです

 

脱ぐために。

 

こういう家庭もあったそうです。困るよな、それは。

 

 

まあ、そんなことはそうそうないと思うのですが(あったら困る)、オリジン、楽しいです。

近くのパブで人と混ざって見るのもいいし、友達と集まって見てもよし。

あるいは家族で見ても盛り上がるのではないでしょうか。

 

気が付けば、スポーツのことではなく、半分以上マッパのおっさんのことに費やしてしまった。なのに、まだ日本ではマイナーな、でもこちらでは渋めの人気を誇るクリケットのことまでたどり着いてないです。

 

驚くべきことに、このスポーツのブログ、誰も望んでいないのに後半編(クリケットとその他)に続きます。

 

また来週。

 

 

T

↓ポチっとよろしくお願いしますにやり

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストラリア情報へ 

 

保存保存