まだまだ続くファクトリービジットネタ。

あれこれ回っているあいだに、
いろいろなお話を伺ったり、お尋ねしたり…

無知ゆえに知らなかったお話。

iittala、Arabia、Fiskars、Hackmannなどが
傘下に名を連ねるFISKARSグループに
ロイヤル・コペンハーゲンも仲間入りをしたとのこと。
ロールストランド社なども既に買収済みであることから、
フィンランドの「暮らし」系総合ブランド、というより、
北欧「暮らし」系総合ブランドになっているのだ、
ということを実感。
そのグループ名がFISKARSというのも興味深いです。
小さな街の名前を冠したグローバル企業、ということでは、
Nokiaと同じですね!

 
かつて陶磁器=Arabia、ガラス=iittala、
という形であった住み分けが改められ、
TEEMA(Arabia)やOrigo(Rörstrand)が
iittalaへブランド移動したのは
(10年ちょっと前のことでしょうか…)
iittala=国際ブランド、Arabia=北欧内ブランド、
として展開するという企業戦略があったということ。
ゆえに、Arabiaは海外で販売しても、
積極的なマーケティングは行わないこと。
へーっ、ほーっ、と勉強になることばかりでした。

 
さらに最近のシリーズについて。
 
iittalaの最新シリーズSarjaton。
発表されてから絶対欲しい!と待ち焦がれていたにも関わらず、
待てど暮らせどお店にほとんど並ぶことなかった
グラスのサンドやグレー。
均等な色を出すのが技術的に難しいため、
現在のところは、定番化を見送っているそうです。
フィンランドではグレーを若干見かけた程度。
むしろ日本のWeb shopの方が扱いが多かったのでは?
と思うほどです。
なんとか問題をクリアして、再登場して欲しいアイテムです!

さらに、今年はArabia140周年ということで、
懐古的・復古的な動きも活発です。
 
Heikki Orvolaの24hのプレートに
かつての人気シリーズからデザインを起こしたと思われる

デコレーションが施された記念プレートのシリーズは、
どんどんその種類を増やしています。
Raija Uosikkinenファンとしては、
Aliを思い起こさせるHelkaが気になりますが、
Esteri TomulaのDaisy風なUllaなど、
オールド・アラビアファンには、
懐かしさを感じるシリーズ展開です。
飾り皿としての用途を意識しているためか、
サイズは26cmと大きめ。
デザートプレートくらいであれば購入したかも…な一品です。

また、もうひとつスペシャルなシリーズが!
倉庫を整理中に発見されたという昔の型を使って、
受注生産方式で生産されているシリーズ。
(シリーズ名、忘れてしまいました…)
その中にはカイ・フランクものなど、
かつての名作も含まれており、
思わず、おーっ!と叫んでしまうようなラインナップです。
これ、一生懸命ネット上の情報を探したのですが、
見つかりません…。
Arabia(official)のFacebookには写真が載っていたので、
興味のある方はご覧になってみてください。
あとは、ArabiaのHPのトップ写真のうちの1枚にも
さりげなく紛れ込んでいます。
(お花が生けられている器&チェリー(?)が盛られている器)

こちらはお店に展示してある商品を見てどうしても欲しくなり、
購入してしまいました。
一応、受注生産品で、3週間ほどかかるそうなのですが、
在庫のある商品であれば店頭での購入も可能ということで、
お店にあった商品の中からひとつ選んで買いました。

ちなみに、ファクトリービジットに参加すると
ファクトリーショップの割引券(10%OFF)を頂けます。
(但し、セール品とオーダー品などは除外されます)