2024年 6月 16日（日）

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雨の日の『ありがとう』

昔噺はじまりー。はじまりー。

2017年４月

幼稚園の年中さんになって、
はじめての登園は雨が降って
いました。
そこそこ強い雨でした。

娘の担任のH先生は、
二十代女性で先生2年目。

私は、
年少の教訓から、登園前日に
娘に先生の名前を覚えることと、
挨拶の練習をさせた。

※年少のときに『娘さんは先生の名前を覚えられません。』と年少の担任に言われたことがあった
から

二階建てのM幼稚園。
娘は一階の教室。
靴箱の横では
担任の先生が教室に入ってくる園児を
迎えていた

黄色いレインコートを着た娘は、
先生の顔を見るなり
『H先生、おはようございます』と
はっきりした声で言った。
私は、心の中でガッツポーズ！
慌てて
『き、き、昨日、先生の名前を覚える練習、、』
と私が言いかけると、
H先生は、
雨で濡れているレインコートを着た娘に
ハグをしてくれた。
そして、
『名前を覚えてくれて、ありがとう』
と言ってくれた

私の言葉が止まった。

ありがとう
ありがとう

あれ？今、娘が先生からありがとうって
言ってもらえてる？

感情が追いつかない

私は『よろしくお願いします』とだけ
言って、その場を去った。

幼稚園を出ると
雨の中、ボー然としている私。

うれしいのキャパを超えた瞬間だ

娘が、先生から『ありがとう』と
言ってもらえる日がくるなんて
思ってもいなかった。

この日の
『ありがとう』を言ってくれた先生に、
心から『ありがとうございました』と
私が伝えることができたのは、
その翌年の3月。
年中の最後の懇談会だった

めでたし。

2024年現在。

幼稚園での娘の記憶は

鮮明に残っています

でも、幼稚園３年間の

家族旅行やお出掛け、お正月などの

行事は、ほとんど記憶がありません。

投稿した写真は、

2017年の家族旅行の写真です。

この年の家族旅行の写真は、

何故か、

この一枚だけでした

他に写真はありません

夫は、写真を撮ってくれる人では

ないので、この一枚だけです。

いつか、この写真を見て

何か思い出せる日がくると

信じています