先日、ピグ友であり、ズラ友でもあるNっぱ嬢のブログで、
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「糸井重里の本を大人買いした」とあった。
正直、やられたぁ~と思った。私も以前から購入を考えていたからだ。
糸井の名作と言えば・・・・・そう、あの「言いまつがい」シリーズ!!!
今から何年か前に、タモリと糸井がコラボってた番組で「言いまつがい」について語っていたことから、興味を持っていたのだが、いまだちゃんとした書籍として拝したことは無い。
私もNっぱ嬢に触発され、「大人買いするぞぉ~!!!」と決意してみたものの、なんやかや多忙を理由に、まだ本屋に行ってもいないし、アマゾンで検索もしていない状況だ。
しかし、私は
欲しいモノは何がなんでも手に入れる女、あいぞう・・・
まぁ、それほど遅くはない時期に、GET完了することであろう。
ところで・・・・・私もただの人間・・・・・・
言いまつがいや、言いまつがわれることも多々経験済みだが、
その中で何年経っても強力に脳裏に焼き付いている言葉が2つ・・・・・・
まずは「言いまつがわれ」から・・・・・
まだバリバリに仕事にのめりこんでいた時代のこと、
複数の後輩から、色々な事象に対して立て続けに質問されたが、
それに対して何とか自分自身の知識を総動員して「それはこうよ」とか「それはああじゃない?」とか答えを出し、解決の糸口を提案していった。
後輩たちは、問題を解決してくれた私への最大の賛辞として
「あいぞうさんって、生き字引のようですね」
と言ったつもりだったのだろうが、
何を間違ったのかクチをついて出た言葉は、
「あいぞうさんって、生き地獄のようですね」
・・・・・・・そりゃぁね!!!
毎日毎日上司には押さえつけられ、
部下からは突き上げられ、いいように使われ、
日常茶飯事、生き地獄状態なのは、間違いないけどね!
まさか、後輩からダイレクトに指摘されるとは思わなんだわ・・・・・。
次は私の「言いまつがい」。
大学時代の友人で、20歳にして色香ムラムラの美人がいた。
男どもの話によると、彼女の目線や身体全体から「いつでもどうぞ」的なお誘いフェロモン全開なんだそうだが、とにかく自ら何もしなくても、言わなくても、いつでも男性がひっきりなしに彼女の周りを囲んでいるぐらい、モテモテだった。
その彼女に、私は特に嫉妬などではなく単純に「モテて凄いな~」と感心していたので、
「よりどりみどりで凄いね」
と声を掛けたつもりだったが、
何故かクチをついて出てきた言葉は
「手当たり次第で凄いね」
だった・・・・・。
勿論、そのモテモテ彼女が烈火の如く、私に対して怒ったのは言うまでもナイ。
そんなこと考えてもいなかったのに、どうしてなんだろう!!!
・・・・・・・でもそれが「言いまつがい」の七不思議なのだ。
この彼女に関しては、後日談がある。
その「言いまつがい」事件から数年・・・・・。
彼女は、日本人なら大概の人が知っている、
超有名作詞家と知り合ってから3週間後、結婚を前提に一緒に暮らし始めた。
「彼を紹介したいから、家に遊びに来て」
とのお誘いがあり、私と主人、そしてもう一人の友人と共に青山の超高級マンションへと出掛けて行った。
豪華マンションに入ると、彼の作詞部屋があり、そこにはレコード大賞のトロフィーやら、有名歌手の写真や、彼が作詞したCDなどが並べられていて、
ああ、「有名人のお宅拝見」をしに来てるんだな~
との実感が湧いてきた。
そして、さすが、フェロモン全開モテモテ美人!数多くの「とりまき男」の中から、よくぞ超大物をGETしたものだと感心させられたものだった。
しばらくして、その超大物作詞家が帰宅・・・・・。
当時40歳半ばくらいだろうか(私たちは26・7歳だった)・・・・・。
地味すぎる容姿に不釣り合いなぐらいの派手なシャツ・・・。
当時、芸能人の間で爆発的に流行していたゲイのデザイナーの原色バリバリのシルクシャツにデニムという、なかなかのいでたちに・・・・・
「堅気じゃナイよな・・・・・」
とドン引きしたことは言うまでもない。
でも、彼は超人気作詞家・・・。
彼の作る歌詞は、どれも繊細で、せつなく可愛らしい女心を上手く謳っているし、
レコ大とった曲だって、女にふられて指輪を突き返された男心を見事に言葉にしてたじゃないか!
外見だけで変な人だと偏見を持ってはいけない!!
あいぞうちゃんったら、反省反省~!!!
(でも「半年過ぎてもあなたって手も握らない」とか言っておきながら、自分は3週間で同棲ってどうよ?)
そして簡単に自己紹介した後、その超大物作詞家が私に言ったことは、
超大物作詞家:「あいぞうさん、風姿花伝はご存じですか?」
あいぞう:「はぃ~?????」 →何言っちゃってんの、このオジサン・・・・
超大物作詞家:「風姿花伝です」
あいぞう:「あの・・・・世阿弥の・・・・・ですか?」 →もしかして「チャラい稼業」だとナメられないように虚勢張ってるのか???
超大物作詞家:「はい、そうです。世阿弥です!ご存じなんですね!」
あいぞう:「知ってるには知っていますが、専門で勉強していた訳ではないので、それほど詳しくはありません」 →キモい・・・キモすぎる、このオヤジ!!!
超大物作詞家「それは残念ですね。風姿花伝には、この世の全ての美が凝縮されているんですよ。・・・以下、あまりに長いので略・・・・・」
虚勢とかではなく、単に意味不明な「世阿弥フェチ」だったようだ。
ヴェルサーチのシャツで目くらましに遭ってしまっていたが、
彼は、中世時代からタイムスリップしてきた「みやびなお貴族様」よろしく、延々も延々、都合48分は世阿弥に関して喋る喋る・・・・・・まるで「かたりべ」となっていた。
初対面で、自己紹介にかかった時間は約1分・・・・その後世阿弥が1時間近く・・・・・・・。
やはり、あの激動の芸能界という有象無象の世界で、常にトップを走り続けるような男は、一般人とはかけ離れた人・・・・まぁ簡単に一言で表現すると「変人」なのだろう。
その日を最後に(というか最初で最後だが)、その超大物作詞家にお目にかかることは無かった。
なぜなら、知りあってから3週間で結婚を前提に同棲したハズの限りなく軽い二人は、結婚することも無く数か月後に別れたからだった。 (合掌・・・・・)
カラオケに行けば、必ずと言っていいほど彼の曲を数曲(期せずして)選曲しているし、(私は松田聖子は嫌いだが、聖子の歌は頻度高く歌う・・・・ということは、印税がこれも期せずしてその超大物作詞家のもとに支払われているということだな・・・・。)
カラオケ以外でも、テレビのドキュメンタリーとかで取り上げられることがあるが、
彼の名前を聞くたびに、世阿弥がフラッシュバックするようになっちまった。
世阿弥には罪はないんだけどねぇ~
あの日の印象が、あまりにも強烈で、いいモノじゃなかったから、
私の中では既に「世阿弥はアンタッチャブル」として封印されている。
しかしなんで・・・・・、
糸井重里の話で始まったのに、世阿弥で〆ることになったんだ???
昔、親友と電話で喋ってた時も、光GENJIの話題から始まって、2時間後「稗田阿礼」で終わってお互い不思議がってたことがあったが・・・・・・それと一緒か・・・・・。
今日もオチがまとまらない、あいぞうだった・・・・(まぁ、いつものこと・・・)