しょっぱなから、人の心を煽るようなタイトルで恐縮だが・・・・・・
実は私、「アラフィフお気楽主婦~」と豪語しておきながら、
ホントは「男」だったんです~(シンガポールで手術受けました~)
とか
実は私、「どこにでもいる一般ぐぅたら主婦」のフリをしていたけど、ホントは、その昔ジャン・クロード・ヴァンダムと婚約したとホラ吹いてた引田天功だったんです
プリンセス天功と呼んでね~(将軍様の御前でも縄抜けしましたぁ~!)
・・・・・・・
というような、どう考えてもタチの悪い「ねつ造」としか思われないカミングアウトをしようとしている訳ではナイ。
事実とは、えてして「地味目」なモノである・・・・・。
私のピグネームである「あいぞう♪」とは、
ピグだけでなく、以前ひょんなコトからつけられたあだ名・ニックネームまたは源氏名である。
命名者は、以前勤務していた人材派遣会社での後輩だった。
当時、私の部署の後輩は全部で8名・・・・・
役職的には、私はとりあえず「上司」となってはいたが、
そこは「気の強い女集団」の会社・・・・・・
部下から突き上げられてばかりの、なめられた「名ばかり」の上司だった。
まぁ、殆どが同年代であり、中には私よりも年長者もいたが、
なめられながらも、それなりに和気あいあいとした職場ではあった。
その部下の中に、女子ではあるが、「坊や」っぽい風情の子がいた。
風情だけではなく、彼女は自らのことを「ボク」と言ってみたり、
「なんなんだよ~!」と、男の子のような言葉づかいをすることもしばしば・・・・・。
小柄でショートカット、黒目がクリクリした可愛らしい男の子のようだった。
ある時、その坊やは他の女子社員から「ボクちゃん」と呼ばれるようになり、
それからさほど時間をかけずに「僕蔵ちゃん」とニックネームが定着したことに端を発し、
部署内全員のファーストネームの下に「~蔵」を付けて呼ぶことがブームとなってしまった。
例えば、このブログの読者登録をしてくれている「M-Bridge嬢」も、その被害者(?)の一人・・・・・。
あ、M-Bridge嬢はファーストネームではなくて、苗字の一文字の下に「蔵」を付けられたっけね・・・・。
で、私は「あいぞう」だった。
まぁ、郷に入れば郷に従え・・・・・
小さい頃からずっと、ファーストネームに「ちゃん付け」しただけの「そのまんま」の芸もひったくれもナイ名前か、苗字(ひらがなで3文字)の上2文字だけで呼ばれたことしか無かった私にとって、
初めて付けてもらった
記念すべきニックネームである。(「もらった」という程のモノでは無かったかもしれないが)
クチでは「全くもぉ~!」とか言いながら、
その実、結構嬉しかったりもしていた・・・・・。
自分の気持ちに素直になれない、複雑な乙女心とも言える。
しかし、微妙に・・・・なんとなく微妙に、他の子たちの呼ばれ方とは違っていたことに、イヤがおうにも気付かされてしまった。
まず、他の子は「○○蔵」の後に「ちゃん」が付けられていたということ。
まぁ、私のキャラからして、「ちゃん」付けが似合わないであろうことは、自他共に認める事実・・・。
これは、仕方なかろう~。
しかし、しかしだ!!!
ある日、宴会の回覧かなんかが回ってきた。
見た人は、自分の名前の枠の中にシャチハタを押すような回覧用紙が付いているのだが、他の8人は皆
「○○蔵」、「△△蔵」、「◆◆蔵」・・・・などとワープロ打ちしてあったのに対し、私の枠だけ
「愛象」
と、イカにも重圧感満載の漢字に変換されていた。
(ちなみに・・・・・私の本名に「愛」の字はナイ)
命名者兼回覧用紙作成者に問いただしてみたところ、
「ごめん~変換間違えちゃった~!!!」
と、これまたベタな言い訳文句・・・・。(芸なさすぎ・・・・)
更に、胸ぐら掴んで問いただしてみると、
「愛らしい象さんなんて、ラブリーなんだから別にいいじゃん!」
と、逆切れされる始末・・・・・結局迷宮入りにせざるを得なかった。
あれから10何年・・・・・。
既に会社を退職し、その頃の後輩たちとタマに会うことがあるが、
今では私の事を、普通に苗字で呼ぶようになっている。
実につまらんが、そういうモノなんだろう。
せっかく付けてもらった「あいぞう」だが、
その後はピグだけでなく、私自身、何かにつけてペンネーム的に使用している。
しかし、この名前で私を呼ぶのは、今となっては
主人、ただ一人となってしまった。
でも彼はちゃんと「あいぞうちゃん」と、年甲斐もなく可愛らしく「ちゃん付け」で毎度毎度呼んでくれる。ほほほのほぉ~
あいぞう、46歳・・・・・・・もう少しで真夏を懐かしむ季節がやってくる。