それは、あまりに突然の悲劇だった・・・・・
彼とは、2001年に有楽町駅の近くで知り合った。
まず、その外見が私の好みのタイプだったため、
単純に興味を持ち始めたわけだが、
彼のことを知れば知るほど、
もう離れたくない、離れられない!という思いが強くなり、
とうとう一緒に住むことに決めた。
一緒に暮らして、初めて判ったことだが、
彼はとても思いやりがあり、
そしてとても仕事が出来るタイプだった。
それは当初の予想以上で、
それだけに、私の彼への思いが単なる愛情だけでなく、大きな信頼感と変わるのに
さほど時間は掛からなかった。
勿論、それは私からの一方的な片思いなどでは決して無く、
彼も間違いなく私のことを大切に考えてくれていたに違いない。
その証拠に、私が何も言わなくても、何も要求しなくても、
彼はいつも静かに私の幸せを最優先に考えてくれていた。
あれから10年・・・・・突然の悲劇は3日前に起こった・・・・・。
その朝、いつものように彼の部屋にいくと、彼の身体は既に冷たくなっていた。
昨晩まで、あんなに元気だったのに、いつものように「おやすみ」を言ったのに、
どうして・・・・・!!!何があったの!!!
ゆすっても、叩いても、彼は二度と目を覚ますことは無かった・・・・・。
その顔は、いつものように穏やかで、とても死んでしまったとは思えないほどだ。
こんな日が襲ってくるとは、一度も考えたことは無かった。
これから、どうすればいいんだろう・・・・・
彼のいない生活なんて、もう考えられない・・・・・
いなくなって初めて、
彼の存在がいかに大きかったかを思い知らされた・・・・・。
しかし、いつまでも悲しみに浸っているわけにはいかない。
彼の死は、とても悲しいことではあるが、
悲しんでいるだけじゃダメなんだ・・・・・
事実は事実と受け止めて、これからの未来のことを考えなくちゃいけない。
私が新しい幸せを見つけること・・・・・それがきっと彼の望みなんだと思う。
ということで・・・・・・・
早速、彼の後任を探してきた~
今度は有楽町ではなく、池袋で・・・・・・・。
しかも今度はビックカメラではなく、ヤマダ電機で・・・・・。
新しい彼は、ヤマダ電機日本総本店5階にいた・・・・・。
見て見てぇ~
今度の彼は、プラズマ・クラスターよぉ~!!!
いやぁ、これまでの東芝の彼も、ホント、良く働いてくれたんだけど、
やっぱり、新しい彼はいいわぁ!!!
よりパワーアップしてるし・・・・・
彼氏を選ぶ条件って、やっぱり
若さと体力が重要よねぇ~
まぁ、元カレだけど・・・・・10年間、24時間フル稼働してくれたわけだし、
ホント、感謝してる!今までありがとう!!!
私、優秀なニュー彼と幸せになるから、
安心して成仏してね・・・・・
でもさ・・・・・
今日あらためて思い知ったけど、
恋愛体質欠如症の私には、
恋愛小説のマネごとすら出来んわ!!!
書いてて、歯が浮くようで気持ちわるかったよぉ・・・・・・
ハーレクイン系はめっぽう肌に合わない・・・・・・・。