ものすごく大きな段ボールが送られてきた。うちの猫ぷーぷー宛に。

これが送り状の証拠である。送ってくれたのは「宮下るる」様。先日友人の犬を１週間ほど預かっていたので、おそらくそのお礼の品だとはわかるのだが、「ぷうぷう」やら「るる」の文字が並ぶ送り状の面妖なファンシーさに頭がクラクラしてくる。

早速開封。猫は箱が好きなので、早々にイン。狭いところに納まるべく、緩衝材と壁面の間に落ち着いた。ただ、うちの猫は巨大児なので少しお尻がはみ出している。大きい箱なんだから広く使えばいいのに、なんて考えは人間のエゴである。

中には少し前に話題となったターンテーブルを模したスクラッチボード。ここで猫が爪を研ぐと、さもDJがプレイしているかのように見えるという、オシャレ猫アイテムである。実はずっと「いつか買いたいけど、ちょっと高い気がして買うのをためらう」ものだった。

「自分では買わないけど、もらったら嬉しい」ものは、プレゼントとして一番ありがたい。ぷーぷーもDJプレイのイメトレに余念がない。

パーツは主に段ボール。一応説明書が入っているけれど、『りぼん』や『なかよし』のふろくレベルの工作なので、誰でも簡単に組み立てられるシンプルな構造。

完成。ターンテーブルに貼られたシールが、音楽系のステッカーらしいデザインになっているのがかっこいい。レコード（スクラッチボード）とアームが可動式なので、本当のレコードプレーヤーっぽい。ただ、「可動式」であることが悲劇を生むとはこの時は思いもよらなかった。

早速ぷーぷーに与えてみるが、あまり興味がなさげだ。彼からすれば、Amazonの箱もタンテも同じ「段ボール」なのかもしれない。

興味を持ってもらうために、レコード部分にマタタビ粉を振りかけてみた。強烈に鼻がヒクヒクしだすぷーぷー。

乗った！そして爪をとぐが、レコードがくるくる回るせいでうまく研げない！可動式のダメなところが出てしまった！リアルであることよりも、道具としての機能を優先するため接着しようと思う。

ひとしきりまたたびでゴロンゴロンした後は、ぼんやり上に座っていた。やはりうちの猫はデカい。

気づいたら、タンテではなくまた段ボールの中に戻っていた。あらためて猫という生き物と人間の価値観の違いを思い知らされた。

おまけ

DJぷーぷー、ディスクチェンジ

DJぷーぷー、アー写

猫DJ