割りと日にちも経っちゃってるし、個人的にあの興奮も徐々に冷めている気もしないではないのですが。
でも氷室の天地が「アニメーション」としては傑作だ、と思う気分は変わらないので。
あ、実は氷室の天地は未読だったりします。すいません。
でも「アニメ」という観点では、あの作品は原作を知らなくても傑作だと思います。
何故かと言うと。
それは、「アニメでしか出来ないということをやっている」からです。
どういうことかというと、まだニコニコで残っているはずなんで見てもらいたいんですが。
幕間(氷室の天地オープニング)→本編の学校のシーン→戦闘その1(一瞬だけど)→戦闘その2(ロング)→エンディング
とシーンごとに違うデフォルメーションの絵になっているからなんです。
こういうのは、おそらく「アニメーション」にしか出来ないことです。
リアルからコメディタッチの絵へ。
コメディタッチから別のタッチの絵へ。
こういう「絵」の切り替わりは、ハリウッドの様な「実写」と「特撮」の融合でも難しいはずです。
そしてその絵が、アニメらしい、キャラの動きとカメラの動きをする。
これこそが「「アニメーション」にしかできないものなんだなあ……」って、あの大晦日の夜、一人、大型TVの前で見ながら感動していた理由です。
どんなエフェクト、どんな動き、どんなに綺麗に書き込まれた絵を持ってして作られたアニメでさえも、企画と技術とバジェットさえあれば実写化されてしまう(その作品の出来がどうであれ)この今、こういう「アニメーションでしか表現できない作品」というのは、貴重ではないでしょうか。
そういうわけで、この「氷室の天地」アニメは「アニメーション」として傑作だと、自分では思うわけです。
以上、そんな感じです。それでは。