28・3・9

 三月五日の朝日の記事で右の表題の記事を見て、全く同感に思えたので、紹介しておきたい。

 これは車の開発についての記事であるが、同じようなことが、他の分野においても適用されるし、又すべきである、と思ったからである。

 それは、長年熟練技術者の手仕事に頼ってきた自動車の開発について、人間による過去の成功例をデータ化し、コンピューター上で主要部品の試作や評価などをこなし、それによって浮いた人員や開発費は、次世代エコカーなどの先端研究にまわす、というものである。

 技術者ではない私に正確に理解できたとは思えないが、まず、すり合わせで培った過去の開発の成功事例を集めたデータベースを作り、それを数式にして一般化し、目標とする性能値を入れることによって精度の高い設計図を作り、確度の高い仮想評価ができたりするイメージである、という。

 これは、コンピューター上のシュミレーションを主要部品の試作や試作機の評価などにも広げるモデルケース開発(MBD)というものである。

 このようなMBDの方式は、車の自動運転や次世代環境車の開発に役に立つばかりではなく車に限らず、他の分野でも広く活用できるものであると思う。

 近年のコンピューター関連の開発は驚くべきものがあると思う。われわれがあれよあれよと思っているうちに世の中の姿が一変するような変化があるので、全く素人ながらそれらの動きを注目だけはして置きたいと思っている。