数日前から十八才の少年が殺人行為をしていることがマスコミで大々的に取り上げている。こういう子供が昔もいなかったわけでもない。しかし、近頃とくに問題となるのは、どういう理由だろうと考えさせられる。
いろりい原因はあろうが、私は、子供が減って来たこともその有力な原因の一つであると思っている。
私は、自分の身の回りを見ても、子供が一人のところでは、いわば猫可愛がりをしている。もしも万が一この子供がいなくなったり、ケガをして不具になったらどうだろう。と思うと、おんば、日傘というか、ナイフなども持たせぬ、といったことだけではなく、およそ危なさそうなことは時に力を盡してとめる。欲しいと言えば、金がなければ仕方ないが、何でも買い与える、しかつたりなどはしない、とゆうような、到って甘えた育て方をする。
親のその気持はわからないでもないが、やはり悪いことは悪いこととして断固とめる、とか、そう欲しいと言うばかりに何でも買い与える、というようなことはしないようにする。しつけのきびしさを時には示してみる。
そして、できるだけ外に出して、他の子供と遊ばせる、小さな時から世間の一隅を見させてやる、といったようなことが大事かと思う。
今の少年は身体的には昔より平均して大きく、強くなっている。親も負けないようにしないとやられて了う。
とにかく、余り甘やかせないことだ。子供の人殺しなどニュースとして、全くかなわない。