27・3・1
インドネシアで初となる地下鉄道間を含むジャカルタ都市高速鉄道(MRT)整備プロジェクトの入札で三井物産と住友商事をそれぞれ中心とする日本の二つの企業連合が信号レールなどの基盤整備と車輪を受注することになった。
日本の新車輪の同国へ輸出されるのは約二〇年ぶりで、日本政府の後押しをする鉄道インフラ輸出に彈みがつく、という(四三〇億円)。
近頃眼にするのは、こういう一種の企業輸出と、その又輸出が企業の連合で行われる例である。
日本の企業が今後生きる道として重要なのは、製造工場単体の現地設立というようなものではなくて、こういう企業の輸出ではないか、と思っている。
政府もさらにその方向を後押しし、できれば資金的な手当てを援助して貰いたい。そういう意味で、財投の活躍も期待したいのである。