26・5・16
銀座のタウン誌「銀座百点」に載せられた数々の名エッセイから厳選した銀座の物語といったところか。
銀座をよく知っている人からちょっとしか知らない人まで六〇人のエッセイであって、作家が多いが、映画監督、漫画家、料理研究家、銀幕のスターたちなど様々な人種の物語である。
昭和十二年旧制一高に入学してから七十有余年銀座を歩いていた私に何故声がかからなかったか大へん不満であるが、私は、いずれ一人で銀座物語を書くとして、とりあえずこの一本を推薦しておく。
いろいろな角度から見た銀座のよさは一応わかるから。