これは四月四日、私の地元・鳥取県の地方紙「日本海新聞」の見出しの文句である。全くそのとおりだなァというのが、私の感想である。

 確かに、日銀の黒田総裁が口を酸っぱくして金融緩和を叫んでいるに拘わらず、私どもの耳に入ってくる企業、個人のつぶやきはさっぱり金は回っていない、という一言に盡きる。

 職業柄日々いろいろな相談も受けるが、金融に関することも少なくない。何故、そんなに厳しく審査をした挙句に金を貸さないのか、というのが、正直なところ私の心象でもある。

 ほとんどタダ同様で預っている金であるし、もっと大胆に融資をしたらいいのに、と思うケースが多い。

 金融検査庁とも言われる金融庁の検査が厳しいせいではないか、とも思うが、悪い企業は仕方がないとして、将来性もあり、真面目に働いている企業には、たとえ担保が少なくとも貸してやったらいいのではないか、と思う。本当に何故貸さないのか、検査するという態度で金融検査も進めて欲しいとおもうが如何。