25.11.3
JR東日本、丸紅、東芝との三社連合で都市型鉄道をタイのバンコクメトロ公社(BMCL)から受注したという。

十六年の運行開始を目指し、バンコク市内の全長二十三キロメートルの新路線で、車両二十三両の他、架線、信号システム、十六駅の設備、車両基地などの他、十年契約で各設備のメンテナンスも手掛ける。なお、二十人前後のスタッフの常駐、整備士の人材の養成もするなど安全運転に必要なノウハウを提供する。

東南アジアの新興国のインフラ整備の需要が高まっていることは近頃よく聞いているが、従来のように、レールや車両などいわば単品の輸出、現地生産というようなことではなく、今回のようなシステムごとの輸出の方が遙かに望ましいのではないか、と思っている。

例えば、単に人件費が安い、輸送費がいらないから、といったような理由で、内地の工場を移転するなどして現地生産を進めれば、日本国内の雇用人口を減らすことにもなるし、又、現地に外貨を落すようにもなって、日本経済にとってマイナスとなる心配もされていた。

従って、このタイ方式は鉄道だけではなく他の企業についても是非推進して貰いたいものだと思っている。政府もしっかり後押しして貰いたい。

ちなみに、今迄も外国の大使館は平気な顔で自国の企業の進出の後おしをしているのに、とかく日本は紳士らしく神経質に気を使っているのではないか、と思われる。余り気にしないで、後援をして貰いたい、と思っている。