25・9・1

 私は、地価の動きには関心を持っていた。地価がゴルフ場の会員権、絵画、などと同じように下落したり、上昇したりしている。

 身近な例に私の入っているゴルフ場の会員権の価格の推移をみてみる。今から四十数年前、ゴルフを始めた頃に友人に進められて株主会員権一口を35万円を買った。選挙に出るようになったこともあって、忙しくてプレーをする暇が殆んどなかったが、その会員権はバブルの最盛期四五〇〇万円、つまり買値の一〇〇倍以上に上がった。

 その時、売れば良かったのだが、まだ上りそうな気もしたし、第一忙しくてそんなところに気が回らなかった。その中バブルははじけて暴落。最低は一〇万から五万という相場となった。売る気はなくなった。

 又、最近、相場が上がって、どうやら三、四〇万円かと言われている。

 どうです、この変動。

 地価は場所にもよること無論であるが、これ程ひどくはないが、やはり一〇倍になったり、逆に一〇分の一になったりするところはいくらもある。

 地価が上ったり、ゴルフの会員権が上ったりすると。懐に余裕が出来たような気がして、何となしに物を買ったりする。その需要の増が景気にひびくことは言うまでもない。

 最近の調査では、ようやく地価が上昇して来たところがあるという。地価や株価は低迷を続けているが、企業の収益状態は概してよくなっているので、いろいろ国際情勢の変化などがあっても、超勢としてはまだ上昇に向うのではないか、と思っている。