25・5・2

 オリンピック東京招致は石原前都知事の発案以来都民だけではなく広く国民の要望となっていた(無論反対論も散見)。

 開催にはIOCの議決が必要であり、前回の招致運動にかえりみ知事が先頭に立って各国の賛成をえようと運動をしているさ中に不用意な発言が米国の新聞に載せられた。

 知事も他国の悪口を言う積りではなく、他の二つの開催候補都市との比較で、東京はこんなに開催都市としていい所ですよと宣伝これ努めていたインタビューの発言でつい吊られ、発言が滑ったものと思う。

 知事はあわてて発言記事は真意を伝えていないと詫び、取り消しをはかっているが、ざわめきはなかなか消えそうにない。

 知事就任以来のいろいろな発言を見ていると、石原都政の単なる引継ぎではない、という所をみせようとしてか、ちょくちょく気になる発言があった。

 首長一般に多い行政マンとして実績を持たない人だけに気をつければならない言辞を洩らして仕舞ったとしか考えられない。

 ところが、報道関係は何だか再三取り挙げてニュースとして流すほか、これがオリンピック招致に重大な障害となりそうなことも言っている。

 日本の新聞ならば、その辺はよく考えて応援するところがあってもいいのに、足を引張るばかりでは、いかがなものか、と思う。

 こういう場合、何でも叩くような記事や発言が一般うけすると思っているかも知れない。興味本位に堕している、と言いたい。

 この上は、知事、一層言行には気をつけて品格をもって誠心誠意悪印象を打開すべく積極的に行動して貰うよう仕方がない。応援します。