25・3・30

 有名な黒沢監督の作品である。前にも一度見たと思っていた。戦国時代の京都が舞台であるが、京都らしい絵は焼けた羅生門だけである。「ラジョウ(・・・)モン」が正しい呼び名と承知していたが、フィルムのタイトルはRASHOMONとなっていた。

 小学館の「日本語大辞典」を開いてみた。羅城(城のそとぐるわ、外部)に設けられた門を羅生門とも羅城門とも言い、(後生「らじょうもん」とも)記してある。

 三船敏郎の、盗賊・多襄丸と彼の妻(京マチ子)を多裏丸に犯された森雅之の侍との死闘が見ものであるが、少々くどい。とにかく1951年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞その地の賞を受賞した作品である。それぞれ、いい役どころであるし、京マチ子の妻も力一杯といった感じであるが、途中ちょっと退屈した。