25・3・24

 国会議員の選挙で一票の格差が問題になっている。無論。常識的には国民各人の持つ票、つまり選挙権(国政参加権と考えてもよい)の重みに地域によって差がない方が良いに決まっている。ただし、どの地域も全く同様な重みでなければならない、とは思わないし、裁判所もそこまでは要求していない。

 私は、前のブログで、米国の上院は各州、人口の大小にかかわらず二人の定員となっているし、大統領の選挙はの選挙人選出という仕掛けで、それこそ全国の投票総数の比率と逆に総票数の少ない候補が当選したりする一見不合理な制度にもなっている。

 それにも一つ忘れてならないことは、投票率のことである。全国を都市部と田舎部(こういう表現はいいとは思わないが、他に適切な言葉がないような気がする)とに大ざっぱに分けると、明らかに都市部の人口が増えて、一票の重みが軽くなっていると言われている地域の投票率は田舎部の投票率よりもかなり低いのである。そこで假に実投票数によって、一票の重味の計算してみたらどうなるだろうか、数的に試算してみたいが、その結果を待つまでもなく、一票の格差はかなり縮まることは間違いない。

 このいう考え方はダメだと言われれば致し方はないが、私は、一つの考え方として必ずしも間違っているとは思えない。さて諸君如何思われるか。