25・3・21

 一票の格差問題をめぐって違憲判決も出ているし、この辺でどうしても選挙制度の改正を、というので自民党も改革案を纒めた。

 比例を重視する公明党の理解を得るとともに改革に消極的だとの批判をかわしたい思惑からだ、と見られている。

 もっとも、そもそも私は、現在衆参両院について改革の必要性と認めていない、日本は国会議員数はむしろ少ないほうであるし、一票の格差についても国内各地域についてそれぞれ発言権の最低の保証として各府県1人ずつを配分したことも間違いではないと思っている。米国の上院は各州から選出されているが、有権者の多少に拘わらず各州2人を定員としているが、それはれで意味をもっている。わが国は連邦ではないが、アメリカ合衆国のように府県の独立性を重じて議員数を配分することは、差支えないのではないか。

 それにしても、比例定数を30削減するのは、まぁいいとして、比例定数のうち60を中小政党枠というのは、妥当なのか、はなはな問題である。野党からは一斉に批判されている。当り前である。

 そもそも比例に中小政党枠を設けるには一体説明がつくのか。

 公明党に対する配慮が先に立っているからだと思わざるをえないが、果して今後も妥当と思われるか。全く保証がないのではないか。