25・2・20
私は、前から景気がよくなる時は四つの指標が上ると言っていた。
四つとは、株価、土地の価格、ゴルフの会員権の価格と絵の価格である。一せいに併行して上るというものではないが、大体上り、下りは歩調をそろえている。
どうも土地が一番先だという説があるが、今回は株価が先行しているようだ。しかし、一本調子で、今後も上るかは疑問だ。
土地については2、3億円の収益物件が動き始めていると、ついこの間不動産取引会社の人が言っていた。
絵は一番後まわしだと、私は知人の絵描きが言っていた。
とにかく価格が循環するようなのは、わかる気がする。政府は給与の引上げを経済団体に要請すると、新聞記事に出ていた。自分の腹の痛まぬ政策だから、という訳でもないだろうが、一つの方策である。消費はそれに繫がるし、うまく回れば税収も増えて行く。
景気とはよく言ったものだ、気である。気は気を呼ぶ。精神的なものだし、風のようでもある。かつてのトイレットペーパー騒動を思い出して見るがよい。バカげたことだと言う人は、大衆の心を知らない人である。必ずしもいいとはいわない。ただそんなものだと思って貰ってはこまる。