粒子線によるがん治療は夢のがん治療と言われ、炭素や水素の原子核を光速の六〇~七〇%程度まで加速し、特殊な放射線を発生させて病巣を狙い撃ちにする。
この病巣を狙い撃ちにすることが特徴である。水素を使うのが陽子線、炭素を加速したのが重粒子線でパワーは重粒子線の方が上だが、陽子線の治療装置の方が廉価である。
肝臓、食道で高い効果を挙げているが、ただ難点は保険がきかず、三百万もかかって高いことである。しかし、現時点で粒子線治療を受けられる病院は全国で僅か九ヶ所に過ぎない。
社会的見地から日本で小児がんの粒子線治療を早急に保険適用にすべきだという意見もあるが、一般の治療法との比較など検討を要すべきところもある。