24.12.28

景気というのは、やはり「気」なのだな、とつくづく思う昨今である。安倍総裁となり、自民の政権近しとなった頃から円は安く、株は高くなって、この大納会で珍しく日経平均株価が最高値を示すことになった。

何も経済の実体が急に変ったわけではない。ただ、インフレ・ターゲットの設定といい、大型補正といい、景気が良くなりそうだ、という雰囲気がこの現象を招いている、としか考えられない。正に「気」なのである。

ただ、それだけにこの後をしっかりやらなければ、市場は再び失望感に覆われるに違いないし、大型補正に伴う国債の増発などの始末をどうするか、という問題を抱えることになるので、野放しで喜んでいるわけには行かない。

安倍内閣は民主党の内閣と違ってヴェテラン揃いであるし、刮目して俟つべし、という処であるが、期待を裏切らないで貰いたい。