24・11・19

 12月四日告示、16日投開票という段取りで衆議院議員の総選挙は進んでいる。ところで、19日現在立候補者を決めている政党がなんと15という未曽有の多さになっている。

 手元に記録をもっていないので、これが過去最多の政党数なのか、どうかわからないが、近頃聞いたことのない多さであることは事実である。

 これは一体何を意味するのか、いいことなどか、どうかはよくわからないが、小党分立で国会運営が難しくなりそうな気がする。もっとも、多数決の民主主義では何と言っても物を言うのは数であるから、そのうち総選挙後離合集散が進んで、政党の数が減ってくると思う。小異を捨てて、大同につく、と言わなくも、そうなってくるのではないか。

 ただ、今日現在の第三局についても、小異と言うには、余りにも大きな違いと思われるところもあるので、こういう考えの違う人達の集まりが政治を進めて行くとすれば、何処だかで、今の民主党のように自解作用を起すのではなかろうか、という気がする。

 従って、総選挙後は、も一度といわばシャッフルして、党の再編が行なわれて、もっとお互いに政党らしく、政策の同じと、言わないでも近い同志が集まって、もっと強固な政党となって行くことが、政治を進める上では望ましいことである、と思う。

 いくらいいことを思っていても、それが実行されなければ、何の価値もないことをつくづく思う昨今である。