「新説・色くらべ」 24.7.16 筆者梶山季之が棲息していた情報業界の生々しい物語を五話並べてある。これが実態だとつきつけられれば、そうかな、と思うぐらい、およそ清澄でない、いわゆる実力本位の視聴率が凡てのバロメーターの業界の内情を生々しく描いた作品である。読んで、そうかな、と思い、そうだろうな、とも思う。 『新説・色くらべ』集英社 1968年(短編集)