24・7・8
このまゝでは中国にやられて了う懼れがあると尖閣列島の都による買取りを言い出し、実行しつつあるのは石原知事である。北方四島や竹島には悲しいかな入れない。入ろうとすれば、恐らく武力行使を覚悟しなければならないだろう。尖閣列島はそれと違って、中国や台湾が何や彼や言ったり、行動したりしても、現に入るために実力行使をすることはない。しかし、このところ特に艦船をもって、示威運動を繰り返し、時に領海侵犯を行なっている。
どうも、海上保安庁も手緩い、警告を発したり、船で追跡したりして、気長に侵犯船が領海外に出ることを督促しているようであるが、何故積んでいる砲で撃たないのか。ずっと以前は実弾すら積んでいなかったという。案山子である。今は、実弾を持っているのだから、警告のためぶっ放したらいい。いきなり狙うのは、少し控えるとして(他の国でなら多分警砲もしている)、鼻先をかすめるように撃つとかしたらいい。決して実力行使はしないよ、などなめてかかっている国の眼を少しは開かせてやったらどうか。
石原知事が尖閣列島を買うと行動を起こしていたら、野田首相は国が買う、と言い出している。それも良いだろう。しかし、私は、国で買おうとする意図が奈辺にあるか、疑っている。都が買えばいいのではないか、敢て、点とり虫のように国が買うと言い出している本音は、国有地にして、人を入らせないようにしたいのではないか。自衛隊を常勤させるとか、灯台をつくったり、接岸施設を整備したりするというなら、それはいいが、どうも、安心できない気がする。
杞憂でなければ幸いである。