東大で10月入学制度の導入を検討している話は前から耳にしていたが、722日いよいよ主に外国人留学生らを対象に10月入学するコースを来年度から教養学部に新設すると発表した。

 米国をはじめ夏休み明けの秋入学を原則としている外国の学校が多いので、それとの連繋をしやすくするためにも、日本の4月入学の制度を更めることは今までも検討されていたが、なかなか実現しなかったのは、日本の社会が、国・地方の会計年度は無論、主要な民間会社の多くが4月~3月を会計年度としていること、学制も義務教育から凡て4月~3月を年度としているという動かし難い事実に基づいている。それだけにこれを変更することは容易ではない。

 私は、何も外国がそうだからと言って安易に右へ倣へをする必要はないと思うが、同時に変更を頭から反対することもないと思う。で、今回の東大のようにごく一部で実験的に(東大がそう言っているか、どうかは疑問であるが)試みてみて、その結果を分析、判断することがよいと思う。一般入試については現段階では賛成し難い。