私は、前にこのブログで議員の世襲を禁止するのは不当だし、止めるべきだと書いた。もっとも正確に言えば、衆議院の同一の小選挙区において議員の親族が自民党の公認を得て立候補することを禁止するが、他の小選挙区から立候補することは差支えないというものであった。これには、も一つおまけがついていて、党はその小選挙区には公認候補を立てず、しかも、その非公認候補が当選したら入党を認めるという、何のことはない尻抜けの禁止制度だというから、何のこったという批判を浴びるのは当然であった。

 党内の反対も強く、最近次の総選挙から用いることは見送って、次の次の総選挙から実施することを決めたという。そう延ばしたら、多分、延ばし放しになるだろうと思う。もっとも、私はそれでいいと思っている。もともと、そんな制度を作ること自体がムリなので、すべてオープンにして、選挙民も父親の後を継いだ候補者が気に入らなければ投票で態度を示したらいいのではないか。それには、候補者の考え、行動などにもっともっと関心を持ち、知る努力をして貰いたい。


(2009.6.6)