何年ぶりかにプロ野球観戦に東京ドームを訪れた。試合は三対一で巨人が中日に勝って巨人ファンの私には嬉しい一夕であった。テレビよりやはり球場で見る方が迫力があるねと一緒に見た家内もしきりと繰り返していた。たしかにそれは違う。だからこそファンは大混雑も物ともせず球場に駆けつけるのである。
昭和十一年東京巨人軍が初めてプロ野球チームとして発足して以来の巨人ファンである私にとって、勝てばよし、負けても離れない、いわば宗旨みたいなものであるが、それでも勝ち続けた方がよいにきまっている。
それだからといって、巨人が勝っているのに、それも回の早いうちに、ファーストに出塁したら、クリーンアップにもバントを命じるような野球は嫌いである。野球も一種のショウであるし、巨人のファンはそんな高校野球のような戦い方には全くブーイングではないか。
ついでのことに言うと、あの東京ドームはいつでも競輪場にくらかえできるような装置になっている。あそこで競輪を再開することがかつての東京ドームの社長の念願であった筈であるが、もう諦めたのであろうか。
たしか、一回、橋本聖子さんなどを招いて競輪のエキシビションを行なった筈である。
(2009.5.11)