織田信長の命令によって、
徳川家康は自分の長男の
腹を切らせることになった。
徳川家康の長男は、
若い大将としての
武勇にも優れており
家来の信頼も厚かった。
「こんな立派な後継が居れば
徳川家も安泰で万々歳だ！」
家臣も民衆も、そして父である家康も
長男には大きなのぞみをかけていた。
その長男の妻はと言えば、
織田信長の娘である徳姫。
夫婦仲はわるくなかったものの
長男の母親、つまり家康の妻と、
長男の嫁である徳姫の間の仲が
うまくいっていなかったようだ。
「家康の奥様(信長の娘の姑)が、
織田の敵とひそかに手をむすび、
信長や家康に背こうとしている。
家康の長男(信長の娘の夫)まで
ひき入れ、謀反を企んでいる！」
との知らせが信長のもとへ届いた。
実はこれは徳姫による策略だった。
徳姫は、家康の長男である旦那と
自分の夫婦仲を邪魔している義母を
父の信長に始末して欲しいと願う。
信長は、たとえ相手が娘婿だろうが
手加減したり許したりする玉ではない。
家康に対して長男の腹を切れと言った。
徳姫は、まさかそんな大事になるとは
予想もしない展開だったかもしれない。
「徳川家のお義母さんが、
夫を悪い企みに引き込むんで
なんとかしてよ、パパ～！」
と、父の織田信長に甘えて、
訴え出たということだろう。
それなのに頼みの綱の父が
自分の愛する夫に対しては
「死ね！」と命じてきた。
苦しいのは徳姫だけではなくて、
徳川家康の立場も苦しくなった。
これと言ったら何があろうと
妥協しないであろう織田信長。
その激しい気性を家康はよく
わきまえていたことだろう。
わが子に腹を切らせなければ、
かわりに信長を敵にして戦う
ことになる覚悟が必要である。
そうなれば、せっかくいままで
血と汗を流し、苦戦をし続けて
守り抜いてきた徳川の家と国は、
おそるべき織田信長の力の前に
踏み潰されてしまうことだろう。
そして、徳川家康は、決心をした。
わが子に腹を切らせることにしたのだ。
さすがの家康も心を悩ませすぎて、
やがて病気になってしまったという。
この事件の真相は、何が本当なのか、
いまだに明確な答えは出ていない。
ただ、家康が信長の怒りを
極度におそれるあまり、
可愛いわが子を死なせた
ということだけは事実である。
このようにしなくては、
自分の国が守れなかった
そんな悲しい時代である。
そして、なおも家康は、
信長のために働きつづけた。
そうすることこそが、
結局は自分の国を守る
ことにつながると信じて。
織田信長は、自分の言葉一つで
長男を死なせてしまった家康が、
3年後の武田攻めにも一生懸命に
尽くして働いてくれたことにより、
心を強く揺り動かしたと言われる。
織田信長のもとへ、
駿河の国をいただいた
お礼のために徳川家康が
やってくることになった。
信長は、家康ばかりでなく、
その家来たちにも気をつかって、
さまざまな品物をおくったりして
お も て な し をしている。
ご馳走のときなどは、
織田信長が自ら先陣を切って
指図する有様だったらしい。
あの織田信長が、心を砕いて
家康をもてなすということは、
それはそのまま、徳川家康の力が
大きく広がったことを示すものでもある。
自称、第六天の魔王とは言っても、
所詮、信長も人の子ではあろう。
可愛い実の娘が、
愛する旦那を奪われた。
政治的な策略や私怨の中で、
人の魂はどれだけ成長できる
というのだろうか.........
後に天下人となった
徳川家康の言葉には
次のようなくだりがあります。
堪忍は無事長久の基である
怒りをこそ敵と思いなさい
勝つことばかりを知っても
負けることを知らなければ
害はその身に至るであろう
怒りが必要な時も
長い人生の中では
あるかもしれません
しかしそれでも人間は
時には怒りを抑えることも
学ばなければなりません
喜怒哀楽をうまくコントロール出来れば、
自分の中にある力を最大限に発揮出来る。
人を落としいれようとして
敵が作っている邪悪な罠に
気がつかないといけません。
神の最も愛する独り子は、
十字架にあえて立ち向かって
その苦しみを承諾していました。
神が造った最高の作品である
人間という貴重な存在のために、
人間となった神である救い主は
悪魔に対して勝利を収めたのです。
永遠の神を 陥れようとするサタンは
人間をだます罠を張り巡らせています。
人間となった神である証拠として、
キリストは霊的な国をこの世に与えます。
人類に霊的な国を与えるために、
この上ない優しい愛をもって神は
イエス・キリストを世に送った。
人は神を十字架にかけたのだが、
神は人に望むものは成長であって
目先の利益に一喜一憂することではない。
人間には肉体があるために
心が燃えていても弱い時もある。
物理的なダメージに弱い生き物だが、
それを超越する力も与えてもらえる。
天使は神により作られたものであって、
どんな立派であっても仕える存在である。
人は、神により作られたものではあるが、
救い主の血の苦しみやかを通してのみ
新しく神の子として生まれることになる。
人の子に対して、
苦しみの波が襲いかかり、
憎悪で沈められようとしている。
しかし、神が愛してやまない
人間による愛があればこそ、
どんな苦しみをも耐えられます。
人の子は心を持ち、
愛することによって
この世に生きているのです。
その心は愛を必要とするからです。
神は『霊的なことだけを望んでいる』のです。
