今回は,週末に『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』を観てきたということで,感想を書いていこうと思います.以下,ネタバレありとなります.

 

 遂に……! 劇場総集編が公開されました!!

 アニメ放送終了後,フルアルバム発売,そしてまさかのリアルライブ開催,さらに新曲発表と新シングル発売,からの劇場総集編の上映決定と予想の斜め上を行く展開をみせてきた「ぼっち・ざ・ろっく!」ですが,一体2期はいつなのか.待ちきれないよ…….

 そんな中,劇場上映に合わせる形で,Zeppツアー,コラボカフェ,新曲発表,ミニアルバム発売など,これまた様々なイベントが盛りだくさんでございます.前回の「LIVE-恒星-」には落選してしまったので,今回こそ当選したい……! コラボカフェについては後日感想を投稿したいと思います.

 実は,今回の劇場前編,2回観たのです.というのも,以前購入していた前売り券を使おうにも実家にあるから取りに帰らなければならず,流石にそんな暇はなく……ということで1回目は上映開始後すぐに観にいきました.2回目は別用で実家に帰った際,前売り券を持ち帰り,せっかくなら使わなきゃ損だろ,ってことで観た次第です.

 最寄りの映画館に行って,周辺地区で上映しているのはここの1箇所だけだと知ったときは驚きました.意外と上映劇場は少なかったみたいです.

 

 さて,本題です.

 まずは特典について.

 エピグラフと第1週目特典,第3週目特典を入手しました.1週目特典の色紙はリョウさんが出ました.ランダム系を1つ買うと大体リョウさんが出るんですよね.逆に喜多ちゃんは全く出ない……どうなってるんですかね.そして,3週目特典はぼっちが出ました.これ,想像より目の色が濃くて,闇堕ちぼっちちゃんみたいな感じになっています(笑).

 エピグラフは,結束バンド結成前のぼ喜多の出会いというお話でした.ぼっちちゃんは,もしかして……? という感じでしたが,喜多ちゃんは覚えていたのかな……? きっと覚えてそうです.今回は「エピグラフ1」というタイトル(?)だったので,劇場後編では「エピグラフ2」が特典になりそうですね.

 本編の方ですが,アニメをどのようにまとめるのかな,と思っていたのですが,かなり綺麗にまとまっていました.尺の都合でギャグパートは大幅に(というか全面的に)カットされていました.あと,虹喜多が後藤家に訪問する話(7話)は完全カットでしたね.

 本編は,ぼ虹が自販機前で話すシーンから始まりました.ここの入りはめちゃめちゃ秀逸というか,本編の初めと終わりに,ぼ虹のバンドを通しての夢を持ってくるというのが構成としてとても良いなと思いました.最初は自分の夢に対して確かなものをすぐに思いつけなかったぼっちが,最後でははっきりと自分の言葉にする.これだけでもぼっちの大きな成長を感じることができます.一方,最初は秘密と言っていた虹夏ちゃんの夢が,最後では本人の言葉からしっかりと伝えられましたね.

 そして,耳鳴りからの新規OP.最高に盛り上がりました.ライブで聞きたいな〜.このOPでは,(時系列的に)アニメ1話前の4人がどのような道を辿ってきたか,が描かれました.ここの補完はすごい好きです.

 OP後の本編は,いわばアニメ8話分のダイジェストなわけですが,ダイジェストというほど大まかにさらった風でもなく,内容全体を前に押し出しつつも,初見でもしっかりと把握できるような構成だったと感じます.アニメ2話のSTARRYでのバイトシーンで『ひとりぼっち東京』を,アニメ4話でのアー写撮影シーン『ひみつ基地』を流すの良かったです.

 ワンチャン,ライブでの3曲目が明かされるかな……といった淡い期待が(ネット上でも)ありましたが,ここはまだまだ想像の余地があるということですね.

 ライブシーンは,劇場音響だと何となく高級感を感じます.ホントに体感ですが(笑).やっぱり劇場ってだけで高級感がありますよね.

 EDは『今,僕,アンダーグラウンドから』ですが,アニメの影響で『なにが悪い』が無意識に流れてきました(笑).今回の新曲は,最初の手拍子から始まり,ライブハウスだと結構盛り上がりそう! あと,途中で楽器の音が止む箇所(2番は止まないですが)が割とお気に入りです.2番は思わず手拍子を挟みたくなります.実際,間奏にて手拍子の箇所があったりします.

 本編の内容は,アニメと同様なので今さら多くを語るまでもないのかな,と思います.

 

 OPの『月並みに輝け』について,もう少し.

 先日,Lyric Videoが公開されました.ちょっとイカしじゃありませんか(笑),例のブランコを持ってくるなんて.

 歌詞についても超最高なんですよ.今回の『月並みに輝け』は,『青春コンプレックス』『ギターと孤独と蒼い惑星』『星座になれたら』『青い春と西の空』など多くのぼざろ楽曲の作詞を担当されている樋口愛さんが作詞しており,これまでもそうでしたが,ぼっち節が良い具合に響いてきます.

 タイトルの「月並み」というのは,決して照り輝いて特別というのではなく,あくまで陳腐で平凡を意味するんですよね.なんとも秀逸なタイトルだなと感じます.

 冒頭の「天才だって信じてたバカみたいだ」「小さな自信溢れ落ちて割れた」.これは,最初のセッションの際,虹夏に言われた「ド下手だ」が響いたのでしょうか.guitar heroとしての自信を砕かれた,そんなところかなと感じます.

 「偶然がなかったらわたしはまだ孤独感と手を繋ぎ踊っていたかな」.ここは正に虹夏との出会いですね.ブランコを映してくるあたりからも読み取れます.

 「いいないいなと欲しがってたのに夢は遠くて現実ばっかで」.バンドを組みたいと切望していたぼっちですが,自分の思い描く夢は果てしなく遠く,現実ではバイトやらオーディションやらノルマやらが降りかかってくる始末.そんな「現実」に当てられます.

 「まだだまだだまだ足りないんだ」.台風ライブの際にぼっちが感じていたことですね.

 「見知らぬ世界の果て」.ここでSTARRYを映してくるのは,これまでライブハウスを訪れたことのなかったぼっちにとっては未知の世界だったからでしょう.

 「天才だって信じてた気付かされた」「違う音,違う呼吸重ね合わせ負けた」.ここも最初に,ぼっち,山田,虹夏でセッションしたときのことです.ひとり突っ走る演奏をしてしまったやつです.

 「必然だって信じたい」「わたしはもう戻れないよ無知で無敵だったヒーロー」.バンドを組みたい.その思いは変わらない.だからこそ,虹夏との出会いは偶然ではなく,必然であってほしい.結束バンドと出会って,もうそれ以前の自分には戻れないと感じているのでしょう.

 「「一生才能凡庸 天才じゃないからさ 何にもない何にもできない」なんて言い訳したくはないから何度でも挑んでやる」.バンドを組めなくても,セッションで上手くいかなくても,バイトをしたくなくても,喜多ちゃんを勧誘するのが難しそうでも,ノルマを捌くのが困難でも,決して無理だと投げ出さず,なんがかんだで挑戦を続けてきた.案外,喜多ちゃんにも通ずるところがありそうです.

 これ以上に吐き出したい思いはあるのですが,文字ではこの辺で.上手く言語化できないところもありまして…….

 

 8月14日(水)にミニアルバムの販売が決定し,全6曲中うち2曲は劇場前編の『月並みに輝け』『今,僕,アンダーグラウンドから』です.では,残り4曲は一体どうなるのでしょうか.おそらく,劇場後編でも新規のOPとEDが流れると思いますので,これで4曲は確定かなという感じなのですが,あと2曲は何だろう…….以前リリースされた『光の中へ』『青い春と西の空』の可能性もありますし,もしかしたら完全新規の可能性もあったり……?

 

 そして,8月9日(金)からは劇場後編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』が上映されます! おそらくアニメ9話〜12話の内容になると思われますが,これだけだと,フルで流しても90分いかない気がします.もしかしたら,7話の内容も盛り込まれるかも? 何かしら新規カットがあるか,上映時間自体が短縮されるのかもしれません.

 

 それでは,今回はこの辺りで筆を置かせていただきます.

 

 アンソロ3巻読んだよ〜!