今日は久しぶりに雪が積もっていて、雪道の中を徒歩で通勤。
金曜日は朝8:00から臨床のカンファレンスですが、
今回は症例検討(Consult Rounds)でした。
メディカルエリア(主にBethとBrighamが中心)からリウマチ医が集まり、
珍しい症例をみんなでDiscussionするというものです。
今日の症例は
25歳男性:反復性心タンポナーデ、肝機能障害、高フェリチン血症
→HLH、AOSDの診断
ステロイドパルスで寛解し、維持量のステロイド内服やコルヒチンもなし。
ドラッグフリーで退院。
ステロイド内服を継続しないでよいのか?との質問がありましたが、
まだ若いし寛解したから必要ない。と言っていました。
36歳女性:限局性強皮症、急性腎不全、高血圧
→Ssc Renal crisis
でした。
治療はMTXやMMF等を検討しているとのこと。
日本とは少し薬剤の選択基準が違うきがしました。
強皮症にステロイドが効かないのにどうして免疫抑制剤が効くのか?
とか、移植の適応は?とか、強皮症腎クリーゼに陽性頻度が高い
RNAポリメラーゼ3抗体は測定したのか?
などといった、日本でもありがちな展開。
いずれの症例も似たような症例を大学病院等で経験していたので、
なんとなく理解できました。
話の展開も今回は割りと聞き取れたきがします。
隣にすわっていた途中から来た同じラボのドイツ人が私に小声で、
年齢は?とか皮疹や肝脾腫はあったのか?などと聞いて来ました。
今まで話しかけられたことがなかったので、ちょっと動揺しましたが、
なんとか普通に返答しました。
こちらにいて研究ばかりだと、臨床から遠ざかっていきそうですが、
毎週金曜日のカンファに参加することで、少しは臨床的な勘や
最新の知識が維持できればと思います。